バナナに黒いブツブツやシミができていても腐っているわけではありません。
熟しているサインであったり、何かに当たって衝撃が加わることが理由で黒くなるため食べても問題ありませんよ。
しかし、果肉の中心が縦方向に黒くなっているときはモキリオ病にかかっている可能性が高いです。
食べても体に影響はありませんが、決しておいしくはないので食べないほうが良いでしょう。
この記事では、
・バナナの黒くなったところは食べられるのか
・バナナが腐っている場合の見分け方
を解説していきますので是非参考にしてみてくださいね。
バナナの黒い部分は食べれる？腐っていて食べると危険？
バナナに黒いブツブツやシミができていても腐っているわけではないため食べられます。
購入してから数日経つと現れることが多いこの黒いブツブツやシミは「シュガースポット」や「スイートスポット」と呼ばれ、完熟している証拠になるので、これがないものよりも柔らかく甘いバナナであることが多いのです。
生鮮食品は購入してすぐ食べたほうが良いかと思われますが、バナナに限っては購入してすぐはまだ熟しきっていないため、黒い部分が出始めたら食べ頃になります。
黒くなる原因はシュガースポット以外にもあり、その例として何かに当たって衝撃を受けたり、傷が付くことも変色の原因になってしまいます。
バナナは繊細な果物であるため果肉の細胞壁が壊れやすく、タンニンというポリフェノールの一種が空気に触れて酸化した結果、黒くなってしまうのです。
たしかに袋詰めしたときは綺麗な黄色のバナナだったのに、自転車のカゴにバナナを入れて家に帰って見たら黒く変色していたことがありました。
この場合はシュガースポットとは違い、傷むのが早くなった気がしたのでおいしく食べるためにはその日に食べたほうが良いでしょう。
また冷蔵庫で保存していても黒くなるので気を付けたほうが良いですが、問題なく食べられます。
ただ、明らかに実の全体が真っ黒になっていたり、ドロドロになっている場合は腐っている可能性が高いので食べないでくださいね。
バナナの真ん中が黒いときは注意が必要!?
確率は低いですがバナナの真ん中部分が黒く変色しているときは、モキリオ病にかかっている可能性もあります。
この場合、食べても健康に影響を与えませんが、味は苦くておいしくないので食べないほうが良いでしょう。
熟していないにも関わらず中心部分が縦方向に黒くなることをモキリオ病といい、これは生育途中に花がらが落ち、その部分から雑菌が侵入してしまうことが原因で起こる病気です。
通常、この病気にかかったバナナは成熟しないためわかりやすく出荷される前にはじかれますが、まれにそのまま出荷されてしまうことがあります。
同じ房の他のバナナも病気にかかっているのか不安になると思いますが、同じ房だからといってすべてのバナナが病気にかかっているとは限らないので問題なく食べることができますよ。
一方、バナナは中心部分から熟すこともあるため、真ん中から黒くなっていてもモキリオ病ではないときもあります。
私もそうでしたが、バナナには種がないと思っている人が多いと思います。
実は、果肉の中心部分に本来は種があったのですが、食べやすくするために品種改良して種を無くしていたんです。
だから本来、種があった中心部分から熟するのは当然なので、こういった場合は食べても問題なく、むしろ甘くおいしく食べることができます。
しかし、見た目で見分けるのは難しいと思うので、そういったときは少しかじってみて甘さを感じるのか、苦みを感じるのか試してみましょう。
仮に苦いものを食べてしまっても人体に害はないので安心してくださいね。
まとめ
「購入したてのときは張りのある黄色い皮だったのに、気付いたら黒く変色してあまりおいしくなさそうだな」と思ったことはありませんか？
黒く変色していると見た目も良くないし傷んでいるんだと思っていたのですが、実は完熟している証拠だと知り驚きました。
てっきり傷んでいるものだと思っていたので、今までは少しでも黒く変色しているとそこだけ捨てていましたが、その必要はなかったんですね。
たしかに全体が黄色のバナナと少し黒っぽくなったバナナでは、柔らかさも甘さも全然違うので納得しました。
