お中元を断るときは、いただいたご厚意にきちんとお礼をして、同時にお中元の気遣いは不要であることを伝えましょう。
断りたいからと言って、届いた品物を送り返してしまうと、相手の気持ちを粗末に扱ってしまうことになります。
相手の気持ちを無下にする行為は失礼ですよね。
失礼にあたらないようにするには、いただいたお中元はありがたく受け取り、お礼を伝えるときに断りの気持ちを伝えます。
親しい親戚であれば、電話で気持ちを伝えてもかまいませんが、直接気持ちを伝えることが難しく感じるのであれば、お礼状に気持ちを添えると伝えやすくなりますね。
また新たに親戚づきあいが始まる結婚後のお互いの親同士がお中元を贈り合うかどうかは、明確なルールはなく価値観や習慣によるのでケースバイケースです。
お中元を贈る際の予算ですが、3000~5000円が一般的でしょう。
高すぎず、安すぎずお互いが気を遣うことのない金額が理想的です。
この記事では、
・お中元の断り方
・親戚へ伝えるときのポイントと注意点
・親戚への失礼のないお礼状の例文
・結婚後の親同士はお中元を贈りあうべきかどうか
・親同士のお中元はいつまで続けるべきか
についてお伝えしますので、お中元を断りたいと思っている方や、新たな親戚付き合いが始まる新婚家庭の方は是非参考にしてみてくださいね。
- お中元の断り方はどうする?親戚へ伝えるときのポイントと注意点
- 親戚へのお中元の断り方…失礼にならない例文をご紹介!
- お中元って新婚の親同士は贈り合うもの?一般的なマナーって?
- 親同士のお中元っていつまで続けるもの?やめ時はある?
- まとめ
お中元の断り方はどうする?親戚へ伝えるときのポイントと注意点
お中元を断るときは、いただいた品物を受け取ってから、お礼とともに今後のお中元は辞退することを伝えます。
たとえ親戚であったとしても、品物を受け取らずに辞退する気持ちを伝えたり、品物をいただく前に辞退する気持ちを伝えてしまうと失礼にあたりますので、必ずお中元の品を受け取ってからにしましょう。
また、お中元が届いたのにも関わらず、お礼状などの連絡をしなかったり、お返しをせずに一方的に辞めてしまうのはマナー違反に当たります。
できることなら、お互いに気持ちよくお中元のやり取りを終えたいですね。
本来のお中元は、日頃の感謝を込めて、お世話になった人に夏のご挨拶として贈るものでした。
江戸時代以降は、お盆の礼として親戚やお世話になった人に贈り物をするようになり、現在の形に少しずつ変化してきたそうです。
贈り物を断るのは心苦しく感じますが、相手の親戚はせっかくの贈り物が負担になってしまうことを望んでいないはずです。
感謝の気持ちとともに、お中元を辞退したいことを伝えましょう。
お中元のお礼は、手紙で伝えるのが一般的ですが、とても親しい親戚には直接会った時や、電話で伝えてもかまいません。
ただし、断ることが心苦しくて、なかなか本題を切り出せない場合などありますから、お礼状に今後のお気遣いが不要であることを添えるほうがおすすめです。
親戚へのお中元の断り方…失礼にならない例文をご紹介!
断るときは失礼にならないように、お中元をいただいたお礼とともに、断りの気持ちを伝えましょう。
直接「いりません」と断るのではなく、「今後はお気遣いなくお願いいたします」というようにお願いをする形で文章にすると、相手の気持ちを害しにくく、失礼にあたりませんよ。
お断りのお礼状を書く時のポイント
お礼状は、
・時候の挨拶
・相手の健康や安否を尋ねる
・お礼と感謝を伝える
・断りの気持ちを伝える
・相手の健康を気遣う
という順に書きます。
断りの気持ちを伝えるときは、ありがたい気持ちを持っていることと、お断りの気持ちを同時にお願いをする形で伝えましょう。
例えば、
・どうか今後はこのような気遣いをなさいませんよう、お願いいたします。
・お気持ちはありがたく存じますが、ご厚意のみありがたく頂戴いたします。
というような形です。
お断りの文例
実際に、断りの気持ちを伝えるお礼状の見本を紹介します。
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拝啓 夏の訪れを謳歌するような蝉時雨の季節となりました。
皆様お変わりありませんか。
このたびは、誠に結構なお中元のお品をお送りくださいまして、ありがとうございます。
どうか今後はこのような気遣いをなさいませんよう、お願いいたします。
暑さはこれからが本番です。皆さまどうかご自愛ください。
敬具
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文章は短いですが、手書きでお礼状を書くと気持ちが伝わりますよ。
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お中元って新婚の親同士は贈り合うもの?一般的なマナーって?
お中元は新婚の親同士も贈りあうものなのか
そもそもお中元とは日頃、お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈るものですので、新婚の親同士は必ずお中元を贈り合う必要はありません。
ただお互いの家庭の価値観や習慣もあるので、事前に双方の意向を確かめておくと良いででしょう。
「親同士でお中元について話すのは少し気が引ける…」という方はそれぞれのお子さんから聞いてもらうという手もあります。
事前に意向が分かれば、悩む時間もなくなりますし、余計なストレスがかからなくて良いですよね。
もし、話し合う前にお中元が贈られてきてしまったら、そのときは必ずお返しの品を贈ってくださいね。
それから次回どうするか話し合いましょう。
お中元を贈ることが習慣になっている人はあまり感じないかもしれませんが、普段贈る習慣がない人には、負担になってしまう可能性があります。
それがきっかけで親同士や子供の家庭との関係がうまくいかなくなってしまうのは、とても残念ですのでお互いの家の意向を確かめておくのが重要ですよ。
お中元の一般的な予算
お中元を贈る際の予算ですが、3000~5000円を目安に選ぶのが一般的でしょう。
高すぎず、安すぎずといった価格帯であれば、お互い気を遣うことはありません。
品物は、もし可能であればお子さんにどういうものが良いかリサーチすると良いでしょう。
家庭によって喜ばれるものは異なるので、的外れなものをもらっても嬉しくないですよね。
せっかく贈り合うんだったら、お互い喜ばれるものを選びましょう。
親同士のお中元っていつまで続けるもの?やめ時はある?
お中元の贈り合いを始めたら「これっていつまで続けるんだろう」と途方に暮れることがありますよね。
金銭的な負担もありますし選ぶ手間もあるので、時が来たらやめたいと考えている方もいると思います。
あくまでも目安ですが、最低3年間は続けるほうが良いでしょう。
もちろんお互い納得のうえであれば、それより短くてもかまいません。
そのあとどうやってやめるのかですが、突然贈らなくなると関係にヒビが入る可能性があるのでやめる際は注意が必要です。
贈りものと一緒に「今後はお気遣いなさいませんようお願い申し上げます」等のお礼状を添えると丁寧な印象になって良いでしょう。
また、直接「お中元はやめましょう」と伝えられるといいですが、できない場合はお子さんに頼んで実親に伝えてもらっても良いですね。
そうすれば、直接伝えるよりも角が立たずに伝えられて良いかもしれません。
「お中元をやめたはいいけど、なにもしないのも気になる」という方は暑中見舞いのハガキであれば、お互いあまり負担にならないので、お中元から暑中見舞いに変更すると良いでしょう。
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まとめ
結婚後に親同士がお中元を贈り合うかは、事前に双方が話し合いをすると良いですね。
各家庭で価値観や習慣が異なるので、あらかじめ意向のすり合わせをしておくと今後の関係を良好に築けますよ。
また、お子さんに頼んで聞いてもらえれば尚のことスムーズに進んで良いでしょう。
贈り合うのをやめたくなったら、せっかくのご縁なのでなるべく失礼のないようにしたいものですよね。
お中元を断るときは、いただいたご厚意にきちんとお礼をして、同時にお中元の気遣いは不要であることを伝えましょう。
親しい親戚であれば、電話でお中元のお礼と断る気持ちを伝えることもできます。
しかし、断るという行為は心苦しく感じるので、お礼状で感謝の気持ちを伝えるとともに断りの気持ちを伝える方が、失礼にあたらないようです。
せっかくのお中元の品が負担になってしまわないよう、相手に気持ちを伝えられたら良いですね。