ゴーヤは冷凍すると新鮮なものと比べると色味や食感はやや劣ります。
しかし冷凍方法や解凍のコツを知っておけば食感や味を気にせず食べることが出来るんです。
冷凍したゴーヤが解凍したらぶよぶよになってしまうのは、冷凍する前の準備の仕方と冷凍後の環境条件に原因があります。
ゴーヤは常温で日持ちが2日程度なので冷凍に向いている野菜です。
冷凍時は「水分を残さない」「空気に触れさせない」「急速冷凍」をする。
解凍時は「解凍時間を短く」すること。
ゴーヤを冷凍する時に苦みを抑える保存方法は冷凍前の「塩もみ」と「下ゆで」をすること。
余りがちなゴーヤは上手に冷凍保存して鮮度や味をなるべくキープするのが望ましいですね。
この記事では、
・冷凍すると食感が悪くなる原因
・冷凍や解凍のポイント
・苦みを抑えて美味しく食べる
・冷凍したゴーヤがぶよぶよになる原因
・ゴーヤをおいしく食べられる保存期間
についてお伝えしていきますので、冷凍・解凍・保存や調理方法のポイントをつかんで夏の健康野菜ゴーヤをムダなく取り入れてみてくださいね♪
- ゴーヤを冷凍したときの食感は?まずいって噂は本当?
- ゴーヤを冷凍!苦味を抑える保存方法と食べ方は?
- ゴーヤを解凍してもぶよぶよにさせないために!これさえやればOK
- ゴーヤを冷凍…おいしく食べられる保存期間は?
- まとめ
ゴーヤを冷凍したときの食感は?まずいって噂は本当?
ゴーヤは冷凍すると新鮮なものと比べると色味や食感はやや劣ります。
食感が悪くなってしまう原因は冷凍することで生じる劣化や痛みなどによるものです。
しかし冷凍方法や解凍のコツを知っておけば食感を気にせず食べることが出来ます。
冷凍のポイントは?
ゴーヤを冷凍するときにゴーヤに水分が残っていることにより、冷凍過程で霜がついてしまいます。
霜がついてしまうと氷になり膨張して野菜の細胞壁を破壊してしまい食感が悪くなってしまう為、保存前には必ずキッチンペーパーなどで良く拭き取ってから保存してください。
また保存袋に空気が残っていると冷凍焼けを起こす原因になります。
空気に触れることで傷みも早くなるので保存袋はジップロックなどのチャック付き袋に入れて保存前にはしっかり空気を抜いて下さいね。
さらに食感に変化が出る原因には野菜の劣化もあります。
そこで急速冷凍も大事なポイントになります。
平らにして保管することで冷凍時間が短縮されゴーヤの劣化を防ぎます。
金属トレーなどの熱伝導率の良いものに乗せて保存するとさらに効率が良くなりますよ。
解凍のポイントは?
ゴーヤは余ってしまったからといって丸ごとや半分で冷凍するのは避けましょう。
解凍に時間がかかってしまうと食感が変わってしまう一番の原因になります。
調理する際に使いやすい大きさにあらかじめ切っておいてから冷凍するとよいですよ。
輪切りや、薄切りなど使い方によって、切り方を分けておくと料理のレパートリーも広がるのでおすすめです。
冷凍のゴーヤを調理に使う際は凍ったまま使える炒め物や煮るなどのすぐに火を通すことが出来る調理が食感に変化が出にくく、一番おすすめです。
サラダなどに使う場合は時間のかかる自然解凍は避け、流水解凍で温度を下げすぎないようにしたり、電子レンジの解凍機能を活用してなるべく時間を短くする工夫をしてみて下さいね。
ゴーヤを冷凍!苦味を抑える保存方法と食べ方は?
ゴーヤを冷凍する時に苦みを抑える保存方法は冷凍前の「塩もみ」と「下ゆで」をすること。
さらに苦みを抑えて美味しく調理するには、脂溶性の苦み成分を抜く「脂分調理」をしたり、苦み抑制をする食材を工夫して調理することで苦みを抑えることが出来ます。
ゴーヤの苦み成分「モモルデシン」は水溶性の為、水分に流れ出る性質を持っています。
冷凍前のゴーヤを塩もみ(砂糖を少々加えてもOKです)して水分をしっかり出し、1~2分下ゆでして成分を流し出すことで苦みを取ることが出来ます。
下ゆで後に3~5分水にさらすことでさらに苦み成分が抜けます。
水分はしっかりとキッチンペーパーで拭き取ってから冷凍保存して下さいね。
ゴーヤの苦み成分には「チャランチン」「コロソリン酸」という脂溶性の成分もあります。
脂溶性の苦み成分を取る為には調理の際に食材の脂を使うことで抜くことが出来ます。
もちろんサラダ油を使った炒めものなども良いのですが、サラダにするならオイル入りのツナを使ったり、マヨネーズを使ったり、煮物であれば厚揚げとなどと一緒に調理することで脂溶性の苦み成分を抜くことが出来ます。
さらに鰹節の旨味成分には苦味抑制効果があります。
ゴーヤの苦味成分が、鰹節に含まれる苦味抑制成分に吸着されるため、味覚を刺激せず、苦味を和らげてくれるのでお浸しやサラダにプラスすると良いですね。
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ゴーヤを解凍してもぶよぶよにさせないために!これさえやればOK
ゴーヤを解凍してもぶよぶよにさせないための大きなポイントは
- 水分を残さない
- 空気に触れさせない
- 短時間調理を心がける
まず具体的にどうやって冷凍をするかを紹介します。
生のまま冷凍
ゴーヤの苦味をそのまま味わいたい人向きです。
ゴーヤを縦半分に切り種とワタを大きめのスプーンで取り、うすく半月切りにします。
切ったものをなるべく重ならないようにフリーザーバッグに平らに並べて空気を抜き、冷凍庫に入れます。
下ゆでしてから冷凍
苦味が苦手な人は下ゆでをおすすめします。
うすくスライスしてから熱湯で20秒サッとゆで、水気をペーパータオルでよくふき取ります。
水分が残っていると霜がつきやすくなり、その部分から劣化が始まります。
ぶよぶよの原因になるので水分はしっかりふき取りましょう。
なるべく重ならないようにフリーザーバッグに平らに並べて空気を抜き、冷凍庫に入れます。
解凍方法3種
- 自然解凍
加熱調理なら室温でしばらく置いておきます。
和え物などにしたい時は袋のまま流水で1~2分さらします。
- 電子レンジ
解凍ボタンで解凍しますが、不十分なら10秒~20秒ごと少しずつ追加加熱してくだい。
加熱しすぎると熱が通ってしまうので様子を見ながら行ってください。
- 凍ったまま使う
冷凍する前になるべく薄くスライスすれば火が通りやすいので、加熱調理にはおすすめです。
ゴーヤを冷凍…おいしく食べられる保存期間は?
ゴーヤを冷凍しておいしく食べられる保存期間は1ケ月です。
1本の苗から沢山収穫できるので、家庭菜園では大量のゴーヤができてしまいます。
常温では2日程度の日持ちしかしないので、冷蔵や冷凍保存向きです。
冷蔵の場合は縦半分に切り種とワタを取り、切り口をキッチンペーパーで覆いラップをかぶせて切り口を下にして冷蔵庫に入れます。
保存期間は1週間から10日です。
保存しているゴーヤがぶよぶよになる条件は乾燥です。
保存期間が大丈夫だからと安心していても、日が経つにつれ劣化は否めません。
長期の冷凍保存は冷凍焼けを起こして食感と風味が落ちてきます。
冷凍焼けとは、ゴーヤ内の水分が抜けて乾燥した状態です。
家庭で使う冷凍庫は開け閉めが多く、開けたら溶け、閉めたら凍るを繰り返し細胞内に空気が入りやすくなるので冷凍焼けしやすいのです。
できればゴーヤは適切な冷蔵保存をして1週間以内に食べ切るのが良いかもしれません。
また、種とワタを取り除かないで輪切りにし、そのまま冷凍保存する方法もあります。
輪切りにしたゴーヤを、から揚げや天ぷらにすると美味しいです。
ワタは栄養たっぷりで食べないと損、種は揚げることによってカリカリの食感が楽しめますよ。
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まとめ
ゴーヤは食物繊維やカリウム、葉酸、ビタミンCなどの栄養成分がたっぷり含まれている夏の健康野菜の王様です。
夏はスーパーでも安く売られていたり、家庭菜園などでもいっぱい実るので、夏は積極的にどんどん取り入れたい食材ですね。
しかしそんなスーパー野菜ですがなんと痛みが早いという欠点があります。
しかもワタを取って、苦みを抜いてなど下ごしらえが意外に大変な為、忙しい日々に毎日取り入れるのはなかなか大変(泣)
時間の余裕があるときに今回のコツを使って準備しておけば、美味しくて時間も短縮しながら健康になれますね♪
冷凍保存したゴーヤがぶよぶよになるのは、冷凍前の準備と冷凍後の環境条件が原因になります。
スライスして生のままで冷凍すると本来の苦味が楽しめます。
苦味が苦手なら、スライスしてゆでて冷凍してみてください。
必ず水分はよくふき取って、バッグに入れるときは重ならないよう平らにして空気を抜いてくださいね。
解凍の仕方は調理で熱を加えるか加えないかで判断するといいです。
時短になるので炒め物なら凍ったままでも大丈夫です。
和え物などは流水解凍してください。
おいしく冷凍&解凍するポイントは
・冷凍は「水分を残さない」「空気に触れさせない」「急速冷凍」
・解凍は「解凍時間を短く」
・苦みを抑える保存方法は冷凍前の「塩もみ」と「下ゆで」
さらに苦みを抑えて美味しく調理するには、脂溶性の苦み成分を抜く「脂分調理」をしたり、苦み抑制をする食材を工夫して調理することで苦みを抑えることが出来ます。
保存期間は冷凍したら1ケ月です。
でも日が経つにつれて冷凍焼けを起こし食感や風味が落ちるので、早めに食べ切ったほうがいいです。
ゴーヤは元々日持ちがしないし、湿気と乾燥に弱いです。
冷凍してもなるべく早く使い切りましょう。
最後は食材を工夫して美味しく頂く!
夏の健康野菜「ゴーヤ」を使った料理で暑い夏を乗り越えましょう♪