仲良くしている友人の親御さんの初盆に贈り物をする場合、品物にはっきりとした決まりはないですが、
・お菓子や果物、飲み物などの食品類
・お花
・線香
を持参するのが定番です。
またお供え物の金額は2,000円~3,000円を目安とすればいいでしょう。
品物と一緒に香典を渡したいという時の香典の相場は3,000円~1万円ですが、必ずお供え物とお香典の両方を用意しなければいけないわけではありません。
また初盆に友人宅を訪問する場合は、喪服や礼服を着ていきましょう。
訪問の時期は、事前に友人と連絡をとり、伺っても良い日時を打ち合わせておくと良いですよ。
この夏、仲良くしている友達が亡くなったお母さんの初盆を迎える。
生前によくお世話になっていたので、お線香をあげに行きたい。
そんな初盆でのお供え物とお香典についての疑問に今回はお答えしていきたいと思います。
この記事では、
・初盆を迎える友人への贈り物と金額相場
・初盆を迎える友人へのお香典の金額相場
・初盆で友人宅を訪問するときの服装
・初盆に訪問する日時
についてお伝えしますので、初盆に友人宅を訪問する予定の方は是非参考にしてみてくださいね。
- 初盆を迎える友人への贈り物って?金額相場や贈る時期も
- 初盆の香典金額マナーって?友人の場合の相場を解説
- 親しい友人でも送り状は添えるべき?気を付けるポイントも
- 初盆の友人宅を訪問する時にふさわしい服装って?
- 初盆の友人宅を訪問する時期はいつがベスト?
- おわりに
初盆を迎える友人への贈り物って?金額相場や贈る時期も
お供え物と金額相場
友達の家に訪問してお線香をあげる場合、友人の親であれば贈り物やお供え物の相場は2,000円~3,000円が目安になります。
持っていく品物ですが、お供え物にはっきりとした定めはありません。
夏場ということもあり、ゼリーやようかんなどの菓子折り、そうめんやジュースなど後で家族が食べたり配ったりできるものは定番でありながらも一番喜ばれると思います。
ただ、食べ物の中でも果物を贈るのはちょっと注意が必要です。
果物は夏場は傷みやすく、また賞味期限もかなり短いのでその点を注意して選んでくださいね。
その他にお花や線香なども送る方は多くこちらも定番となっています。
ただしお花は置き場所やお世話がいるなど条件がありますので、お友達がお花を育てるのが好きな人かなど、贈る相手の都合も考慮した方が良いですね。
また線香は供養の品としてとても良いのですが、使う時が意外に少ないという意見もあるようです。
そう考えるとやはり消費が可能な食べ物・飲み物が一番最適かもしれませんね。
お菓子や飲み物類をお供えとして贈る場合は、しばらく仏壇にお供えしてもらえるように個包装してもらい、必ず熨斗(のし)をつけてもらいましょう。
熨斗は上段に、「御供物」または「御仏前」と書き、下段の名前はフルネームでも名字でも大丈夫です。
熨斗がないと誰からのお供え物かわかりませんし、初盆のお供えのマナーなので忘れずにつけてくださいね。
もう一つ気を付けたいポイントは、初盆は亡くなってから一年以内なので、まだ遺族は悲しみの中にいることを忘れないことです。
故人の好きなモノを知っていたら、それを贈ってあげたくなると思いますが、それを見て、友人がさらに悲しい気持ちになってしまう可能性があります。
初盆ではご友人の気持ちに寄り添って配慮しましょう。
お供えを送る場合の日にちは?
お供え物の内容が決まったら次は贈る日ですよね。
法要の日がわかっているのであれば法要の日に合わせて届くように手配しましょう。
法要の日が不明な場合は、お盆休みが一週間前後あるのでいつ贈るのか悩みますが、一般的にお盆では先祖を13日に迎え16日に送ります。
ですので、13日から15日には贈るようにすれば失礼に当たらないタイミングにお届けできますね。
初盆の香典金額マナーって?友人の場合の相場を解説
お供え物とお香典を両方持参するのか?ということは悩むところですが、あまり金額が大きくなると、先方にも気を使わせてしまいますのでお互いの心の負担にならないようにしたいですね。
お供え物を持っていくのであれば、香典は3,000円ぐらいを目安にすると良いと思います。
お供え物は贈らずに香典だけにする場合は、5,000円~1万円程度が目安になるかと思います。
葬儀の出席の有無、地域性などでも金額が変わってきますので、その地域の風習など事前に調べたうえでそれに従う方が良いでしょう。
気を付けてほしいのは4と9の数字で、これは「死」「苦」などと言われて嫌われるので避けるようにしましょう。
3,000円よりもう少し包みたいと思った場合は、4,000円ではなく5,000円になりますので注意してくださいね。
いろいろ決まりごとはありますが、法要に参列するわけではなく、お家でお線香をあげるだけなので、それほど肩苦しく感じることもないでしょう。
親しい友人でも送り状は添えるべき?気を付けるポイントも
実際に伺って香典やお供えを直接渡すことができれば特に送り状は必要ないですが、配達の場合は送り状を必ず添えるようにしてください。
もちろん誰からの贈り物かわかるように、という目的もありますがお金とモノだけですとやはり無骨なため送り状を添えるのがいいでしょう。
親しい友人なので堅苦しくする必要はありませんが普段のお手紙とは違うので、ある程度は決まりにのっとって丁寧に相手を気遣う文面にしましょう。
長々と書かず簡潔にまとめることと、便箋と封筒に気をつけましょう。
白地のシンプルな便箋で、縦書きのものがよいですが季節のお花などのワンポイント程度であれば問題ないとされてます。
封筒ですが、きちんとしたお手紙では中身が透けない二重タイプのものが一般的ですが、弔事では「不幸が重なる」というイメージが浮かぶので使用しないように気をつけましょう。
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初盆の友人宅を訪問する時にふさわしい服装って?
初盆の友人宅を訪問する時は、喪服や礼服を着ていきましょう。
お線香をあげる時に室内にあがることを考えると、素足では失礼ですので、黒か肌色のストッキングを履きます。
礼服は、冠婚葬祭のときの正装です。
黒い礼服は、ブラックフォーマルウェアと言われ、葬儀や弔事のときに着用します。
喪服は、礼服の一種で、葬儀用の礼服です。
単に黒いスーツというわけではなく、色や素材などが葬儀に出向くことを考えられたつくりになっています。
弔事の時に着る礼服や喪服は、できるだけ肌が露出しないようにと決められていて、夏場でも長袖のものが無難だとされます。
半袖の礼服であれば、袖が長めのものを選ぶか、ジャケットを羽織ると良いですよ。
スカートの丈は、ひざより下の長いものを選びましょう。
パンストは伝線してしまうことがあるので、万が一のために予備を持っておくと安心ですね。
初盆の法要には参加しない場合や、「平服で」と言われた場合は、黒っぽい地味目のワンピースで訪問してもかまいません。
白いシャツやブラウスに、黒や紺色のスカートかパンツを合わせることもできますよ。
このときも、ジャケットのような羽織りものを持っていくと、体温調節がしやすくなります。
また、派手なアクセサリーは、控えましょう。
結婚指輪やパールのネックレスであれば付けることができますが、お祝い事ではないので、ネックレスを二重につけるなど「重なる」を連想させるアクセサリーは避けてくださいね。
靴は、光沢のない布製か革製の黒のパンプスにしましょう。
サンダルやミュールのように、つま先やかかとが開いているものは失礼になってしまいます。
エナメルなどの光沢のある素材はマナー違反ですので、気を付けてくださいね。
同じように、バッグも光沢のあるものや、金具がついているものはマナー違反となりますので、布製か革製の光沢のないシンプルなバッグをもって訪問しましょう。
初盆の友人宅を訪問する時期はいつがベスト?
訪問する時期は、事前に友人と連絡をとり、伺っても良い日時を打ち合わせておきましょう。
お盆を行う時期は、その地域によって異なります。
「旧盆」であれば、8月13日から8月16日、「新盆」であれば、7月13日から7月16日の4日間です。
むかしのお盆は「突然親戚や友人が線香をあげに来るので、休んでいられなかった」と祖母に聞きました。
「お盆は自分の家のことで忙しいから」と迎え火の前に線香をあげに来た親戚もいたそうです。
いまの時代は、簡単にSNSで連絡がとれるので、しっかりと打ち合わせをしてから伺いたいですね。
仲のいい友人であったとしても相手とその家族の都合があるため、昼食時や早すぎる時間、遅すぎる時間の約束は避けましょう。
また、初盆はその地域や家柄によってさまざまな方法がありますから、不安なことがあれば、訪問日の打ち合わせの際に、事前に施主へ確認しておくと良いですね。
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おわりに
家族にとっての初盆は、故人を亡くされて日も浅いことが多いです。
お友達もまだ、心の痛みや寂しさを感じているかもしれませんね。
そんな時あなたがお線香をあげに訪問してあげたら、お友達もきっと励みになることでしょう。
お供え物を持参する場合は
・金額の相場は2,000円~3,000円
・品物は、菓子折り、果物、お花や線香など
・熨斗(のし)をつけてもらい、名前を書く
お香典を持参する場合は
・お供え物を持っていくのであれば3,000円ぐらいから
・香典のみであれば、5,000円から
・4と9の数字は避ける
・地域性や風習の違いもあるので注意
友人宅の初盆に訪問する場合は、喪服や礼服を着ていきましょう。
訪問の時期は、事前に友人と連絡をとり、伺っても良い日時の打ち合わせが必要です。
法要に出ないのであれば、黒っぽい地味目のワンピースでも構いませんが、お線香をあげるときに自宅にあがるので、黒か肌色のストッキングを履いておきましょう。
靴やバッグは、布製や革製の光沢がないものを選んでください。
マナーを守って、大切な人とお別れをしたご友人の気持ちに寄り添い、亡くなった方を大切に供養したいですね。
当日はぜひ、お友達をなぐさめて励ます気持ちも一緒に持参して、良いひと時をお過ごしくださいね。