夏になると飲みたくなるお茶といえば「麦茶」ですよね。
ノンカフェインだから水分補給として子どもに飲ませている方は多いと思います。
緑茶などほかの飲み物とはちがって苦みがないので麦茶が好きな子どもは多いでしょう。
みんなが好きな麦茶ですが、麦茶を甘く感じたり、お子さんが「甘くておいしい」なんて言っていることはありませんか?
それには大きく分けて2つ理由があるんです。
・麦茶の成分によるもの
・味覚が鈍って甘く感じる場合
味覚が鈍って甘く感じるときは少し注意が必要でしょう。
また、麦茶に砂糖を入れて本当に甘くしている場合もあったんですよ。
この記事では麦茶を甘く感じる理由と砂糖入りの甘い麦茶について紹介していきますね。
麦茶を甘く感じるのはなぜ?その理由となる成分のヒミツを解説!
麦茶は緑茶などとはちがい、カテキンやカフェインが含まれていません。
カテキンは渋味、カフェインは苦味の主要な成分なんです。
だからカテキン・カフェインが含まれていない麦茶は渋味や苦味を感じず、麦の香ばしさが際立って甘く感じる場合があります。
カテキンやカフェインはよく聞く単語ですが、渋味や苦味を作っている主要な成分とは知りませんでした。
だからカテキンやカフェインがたくさん含まれている玉露のお茶は苦かったり、渋い味がするのに、麦茶は苦味と渋味を感じないんですね。
また、味覚の感覚が鈍って甘く感じるときは、食生活が乱れて亜鉛が不足していたり、体調不良だったり、ストレスがたまり気味の可能性があるので、注意が必要ですよ。
スナック菓子やインスタント食品を食べ過ぎていると、その中に入っている添加物が亜鉛の吸収を阻害してしまいます。
またそれらの食品は濃い味が多く、舌がそれに慣れて味覚が鈍ることもあるので食べ過ぎは控え、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
そのほかにも、過度なストレスで自律神経のバランスが崩れると、唾液がネバついで細菌が増え、それが舌に付いて舌苔となってしまいます。
舌全体に舌苔が覆われると、味を敏感に感じることができなくなって味覚に異常をきたすことがあるんです。
体調が悪かったりすると水やお茶が異常に甘く感じることがあるので、「いつもとおかしいな」というときは早めに病院に行くようにしてくださいね。
甘い麦茶があるって本当?飲まれている地域や作り方って?
コーヒーや紅茶のように砂糖を入れて実際に「甘い麦茶」を飲む地域があるんですよ。
甘い麦茶はメジャーではないように感じますが、どの地域で飲まれているんでしょうか?
関東より北の地域では、山形、新潟、静岡、山梨、富山など、四国では香川のみ、あとは沖縄ですね。
西日本と九州では飲まれていないようです。
理由はわかりませんが、その地域の味の好みのちがいかもしれませんね。
また、砂糖を入れることで体内での吸収が早まるので、昔はスポーツドリンクの代わりとして水分補給と栄養補給を兼ねて飲むこともあったんです。
砂糖に加えて塩を少し入れれば、汗で失った塩分も補給できて一石二鳥ですよね。
昔、砂糖は高級品だったので、来客時のおもてなしとして砂糖を入れて麦茶を出していたこともあったみたいですよ。
甘い麦茶の作り方はカンタンで、いつも飲んでいる麦茶にお好みの砂糖を入れるだけ。
冷たいままだと砂糖が溶けにくいので温かい麦茶に砂糖をいれるのがオススメですが、どこのご家庭でも冷蔵庫に冷たい麦茶が入っていると思うので、それを飲みたい分だけレンジで温めて砂糖を入れると、カンタンに甘くておいしい麦茶ができちゃいます。
ほどよい甘さがおいしく感じるので、自分がおいしいと思う甘さまで少しずつ砂糖を加えていくと良いでしょう。
まとめ
麦茶が甘く感じるのは麦茶特有の香ばしさや、なんらかの理由で味覚が鈍っていることが原因だったんです。
「いつもは感じなかったのに急に甘さを感じるようになった」というときは食生活を整えたり、充分な休息を取ったり、場合によっては医療機関を受診するようにしてくださいね。
また、砂糖入りの甘い麦茶を飲む地域があるのも驚きですよね。
コーヒーや紅茶と同じような感覚で少し砂糖を入れて、いつもとちがう麦茶を楽しんではいかがでしょうか?
砂糖を入れることで吸収が早まり、疲労回復効果がアップしますよ。
今年の夏はぜひ砂糖を入れた甘い麦茶を飲んでみてくださいね。