カレーの常温保存は気温によってことなりますが、夏場は常温だと2~3時間・冬場でも長くて1日半程度しか持ちません。
特に夏場は湿度も高いため、いくらクーラーをつけて部屋を涼しくしていても、最長半日程度しか持ちません。
実はカレーはとても足の早い食べ物ですので「一晩寝かせたカレー」というのは危険なんです!
すぐ食べない時は、冷蔵か冷凍で保存しましょう。
冷蔵庫に入れるなら、お皿に小分けにして2~3日の間に食べましょう。
冷凍するなら、ジッパー付きの袋に入れて平たくして急速冷凍すると長持ちしますよ。
危険なカレーの見分け方は、4つあり、
- 白い斑点がある
- さらさら水っぽくなっている
- 酸っぱいような異臭がする
- 酸っぱい味がする
という特徴が挙げられます。
この記事では、
- カレーを常温保存できる時間
- 冷蔵保存と冷凍保存のコツ
- 一晩寝かせたカレーが危険な理由
- 再加熱しても危険な理由
- 危険なカレーの見分け方
などを詳しく紹介しますので、カレーを日持ちさせたいと思っている方や、カレーを作り置きしてダメにしてしまった経験のある方は是非参考にしてみてくださいね。
- カレーって常温だと何時間もつの?夏の目安と冬の目安って?
- 上手な冷蔵・冷凍保存のコツって?保存期間の目安も
- 一晩寝かせたカレーは危ない!?再加熱してもダメなの?
- カレーが腐るとどうなる?危険なカレーの見分け方
- まとめ
カレーって常温だと何時間もつの?夏の目安と冬の目安って?
カレーは常温保存に不向きです!
夏場や湿気の多い時期は2~3時間。
クーラーをかけて涼しい場合も半日しか持ちません。
冬場の寒い時期でも1~1日半ぐらいしか持ちません。
お鍋で一晩寝かせたカレーは美味しいとよく言われますが、実は危険な行為だったんです。
寝かせることで味にコクが出るのかもしれませんが、その一方細菌もどんどん繁殖してしまいます。
食中毒にもなりかねないので、季節に関係なくできるだけ常温保存で「寝かせる」のは避けるようにしましょう。
常温保存する時は、ホコリや虫が入るのが気になって鍋の蓋を閉めてしまうと思いますが、蓋を閉めることでより細菌が繁殖しやすい環境となってしまいます。
粗熱を取り終わり保存する時は、できるだけ蓋をずらしておくようにしましょう。
置きっぱなしにせず、たまにかき混ぜてカレーを空気に触れさせることで、細菌の増殖が抑えられますよ。
常温保存で食べきれない量を作った時は、粗熱を取ったらすぐに冷蔵か冷凍するようにしましょう。
作りたてを冷やすことで、細菌の増殖が抑えられます。
上手な冷蔵・冷凍保存のコツって?保存期間の目安も
冷蔵保存する時は、小分けにしましょう。
保存期間は2~3日です。
冷凍保存する時は、平たくして冷凍するようにしましょう。
保存期間は1か月です。
詳しくみていきましょう。
-
冷蔵の場合
熱いまま入れてしまうと、他の食材を傷めてしまう恐れがあります。
必ず粗熱をとってから、冷蔵庫に入れてください。
なかなか冷めない場合は、鍋を水や保冷剤などで冷やすと時短になりますよ。
温め直しやすいので、お鍋ごと冷蔵庫に入れるおうちもあると思いますが、中心の方は粗熱が取れてなかったり、冷蔵庫内で冷えるのに時間がかかってしまいます。
必ず小さいお皿やタッパーに移し替え、ラップをかけて保存するようにしましょう。
丼などの深いものではなく、なるべく浅い容器に入れると冷えやすくなります。
また、プラスチックのタッパーは短時間であっても臭いがうつります。
ラップをしいてからカレーを入れるようにするといいですよ。
冷蔵してから2~3日持ちますが、変な臭いがしたり味がしたら食べるのはやめてくださいね。
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冷凍の場合
冷蔵の時と同様に、必ず粗熱を取ってから保存してください。
ジャガイモやニンジンなどの根菜類は冷凍すると水分が抜けてパサパサになりますので、取り除くか小さく潰して入れ直すようにしましょう。
保存容器は、タッパーかジッパー付きのビニール袋に入れましょう。
プラスチック製のタッパーは、臭いや色がしみついてしまいます。
タッパーの小傷などに入り込んでしまうので、どんなに洗っても取れません。
ラップでくるんで入れるようにしましょう。
臭いや色移りがないのはガラス製です。
ゴムパッキンがあると、そこには移ってしまうので気を付けてください。
ビニール袋なら、完全にチャックが出来るものにしましょう。
空気を抜いて、平たくすると冷えやすくなります。
急速冷凍機能がある冷凍庫なら、ぜひ使うようにするといいでしょう。
一晩寝かせたカレーは危ない!?再加熱してもダメなの?
一晩寝かせたカレーは、細菌が繁殖しているので危険です。
実際に腐ったカレーを食べ、集団食中毒が起きています。
ただの腹痛で済まない腐ったカレー。
どのような細菌が繁殖するのでしょうか?
最も多いのが、ウェルシュ菌というものです。
ウェルシュ菌は、土壌や下水に生息しています。
カレーに使う、ジャガイモやニンジン、玉ねぎにもウェルシュ菌が付着していることが多いです。
ウェルシュ菌を取り込まないためにも、まずは野菜をしっかり洗うのを忘れないようにしましょう。
元々は熱に弱い細菌ですが、熱に強い芽胞(がほう)という構造を作り出します。
芽胞は100℃の熱にも耐性があるため、加熱しても殺菌ができません。
もちろん再加熱も同じです、殺菌はできません。
ウェルシュ菌は、酸素がない所が好きな細菌です。
そのため、蓋をしたまま常温保存してはいけません。
熱がこもるだけでなく、酸素もないので増殖し放題です。
粗熱を取ったら、少し蓋を開けた状態にしておきましょう。
保存中や温めている時にかき混ぜるのも効果的です。
カレーを空気に触れさせることで、細菌の増殖を抑制できるからです。
「一晩中寝かせたカレーは美味しい」なんて言われていますが、とんでもない!!ということがわかりましたね。
ウェルシュ菌がたくさんでとっても危険です。
夏なら常温で2~3時間、冬なら1日を目安に食べるようにしましょう。
食べきれない場合は、作ったらすぐに冷蔵か冷凍するようにしましょう。
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カレーが腐るとどうなる?危険なカレーの見分け方
危険なカレーはどういったものでしょうか?
見分け方は4つあります。
- 白い斑点がある
- さらさら水っぽくなっている
- 酸っぱいような異臭がする
- 酸っぱい味がする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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白い斑点がある
白や緑の斑点があったら、カビの可能性があります。
取り除いて再加熱しても食べられないので、気を付けてください。
他にも、糸を引いていたり、白や緑の膜が張っていてもダメです。
よく見るようにしましょう。
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さらさら水っぽくなっている
ドロドロのカレーが水っぽくなっていたら腐っているサインです。
サラサラだったカレーがネバネバしていても腐っているということです。
気泡が出来たり、とろみが強くなっていても危ないので絶対食べないでください。
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酸っぱいような異臭がする
香料が強く分かりにくいかもしれませんが、酸っぱい臭いがしたら腐っていますのでよく嗅いでみてください。
他にも、生臭い、カビ臭い、チーズのような臭いも腐っているサインです。
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酸っぱい味がする
見た目も臭いもおかしくなかったけれど、食べたら酸っぱかった。
これも腐っています。
できれば食べる前に気付きたかったですね…。
他にも、納豆のような味、チーズのような味、舌がピリピリ痺れる場合は腐っています。
これ以外にも、いつもと同じように作ったのにいつもと何だか違う…。
長い時間常温で放置してしまった場合も、注意して食べるようにしましょう。
まとめ
夏のカレーは常温保存で2~3時間しか持ちません。
クーラーの効いている部屋でも半日、冬でも1~1日半しか持ちませんので注意してください。
冷蔵する時は、平たいお皿などに小分けにしましょう。
2~3日日持ちします。
冷凍する時は、ジッパー付きビニール袋に入れて、平たくしましょう。
1か月日持ちします。
長時間常温保存しておくと、細菌が繁殖してしまいます。
常温保存ですぐ食べるか、食べきれない時は作ってすぐに冷蔵か冷凍するようにしましょう。
また一晩寝かせたカレーは、ウェルシュ菌が繁殖しているので食中毒になる恐れがあります。
菌が繁殖したカレーは再加熱しても殺菌できないので、注意しましょう。
危険なカレーは、白い斑点があったり、水っぽい状態。
酸っぱい臭いや味がすると腐っている可能性があります。
常温での長期保存はできないので、なるべく早めに食べるようにしましょう。