オクラは生で食べることができますが、ただし洗ってそのまま食べてしまうのはちょっと危険です。
オクラの産毛は下処理しないで食べると、食感が悪かったり、味が染み込みにくくなるだけでなくアレルギーを発症したり、お腹を壊す恐れがあるためです。
安全に食べるには、下処理が必要ですので必ず塩を振って板ずりをしましょう。
この記事では、
・オクラを生で食べることはできるのか
・オクラを生で食べるのが危険と言われている原因
・オクラを生で安全に食べるための処理方法
・オクラの産毛を下処理なしで食べるとどうなるのか
・生で食べられる新鮮なオクラの見分け方
についてお伝えしますので、新鮮なオクラを安全に食べたいと考えている方は是非参考にしてみてくださいね。
- オクラを生で食べるのは危険!?お腹を壊すという噂は本当?
- オクラを生で安全に食べる下処理方法が知りたい!
- オクラの産毛を下処理なしで食べるとどうなる?NGな理由って?
- オクラ選びのコツ!生で食べられる新鮮なオクラの見分け方は?
- まとめ
オクラを生で食べるのは危険!?お腹を壊すという噂は本当?
オクラは生で食べられます。
ただし、トマトやキュウリのように水で洗ったらそのまま食べる、これは危険です。
キチンと下処理をすれば、茹でなくてもOKです。
なぜ生で食べると危険、と言われているのでしょうか?
その理由についてみていきましょう。
生で食べるのは危険と言われているのはなぜ?
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産毛とネバネバでアレルギー発症の恐れがあるため
オクラには産毛があります。
産毛を食べると口の中が痒くなるなど、アレルギーが発症しやすくなるためです。
里芋のネバネバでアレルギーが発症するのは有名です。
オクラも生で食べると茹でた時よりもネバネバが強烈なため、アレルギーを発症してしまう恐れがあります。
もし里芋などネバネバのアレルギーのある人は、下処理をしたとしても生で食べるのは危険ですので必ず茹でてから食べるようにしましょう。
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お腹を壊す恐れがあるため
オクラの種にはアブシジン酸という酵素抑制物質が含まれています。
生の種を食べると、胃や腸で消化する時にからだの酵素が大量に使われてしまい、腹痛を引き起こしてしまうこともあるため「生食は危険」と言われているのでしょう。
ちなみに、スイカやブドウの種も同じです。
消化不良を起こしてしまうため、胃腸の弱い人や小さいお子さんは生食は避けるようにしましょう。
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汚れや農薬が残留しているため
洗っただけだと、表面についた汚れや農薬が落としきれていないことがあります。
下処理をすればだいぶ落とすことは可能ですが、心配な人は茹でるか野菜洗いの洗剤で洗ってもいいでしょう。
野菜洗い洗剤は、食器用洗剤タイプ、スプレータイプのものがあります。
通販やベビーグッズを取り扱うお店にもありますので、よかったら探してみてください。
オクラは下処理すれば絶対安全?
ここまで生でそのまま食べることが危険と言われている理由についてお伝えしてきました。
ですが下処理したり茹でれば絶対安全なのか?というと、そういうわけではありません。
オクラは消化しにくい種に加え、食物繊維を豊富に含んでいます。
食物繊維をとり過ぎると、腹痛、下痢、便秘が起きやすくなりますよね。
そのため食べ過ぎると危険ですので、大人なら1日5~10本、子供なら2本程度までにしましょう。
オクラを生で安全に食べる下処理方法が知りたい!
オクラは生で食べると栄養満点です。
加熱すると失ってしまう栄養素もあるので、しっかり下処理をして生で食べてみましょう。
下処理は簡単です。
- オクラをしっかり水で洗いましょう。
- まな板の上にオクラを並べ、塩を振りましょう。
- 手のひらでオクラをコロコロと転がし、板ずりをします。こうすることでオクラの産毛がとれて食べやすくなります。
- もう1度オクラを水洗いして、塩を流しましょう。
- ヘタとガクを切ったら、お好みの大きさに切って完了です。
板ずりをすることは、産毛をとる以外にも効果があります。
オクラの色を鮮やかにしたり、苦み成分であるアクの除去、表面を柔らかくすることで調味料を染み込ませやすくする効果もあります。
お湯で茹でてしまう方が簡単ですが、一手間かけて生のオクラも試してみてくださいね。
納豆やキムチ、大根おろしなどと混ぜると食べやすくなるのでおすすめですよ。
オクラの産毛を下処理なしで食べるとどうなる?NGな理由って?
オクラの産毛は、物によってはすごくふさふさしてる場合がありますよね。
私も茹で時間が短すぎて、産毛ふさふさのオクラを食べたことがあります。
口の中でチクチクするし、チクチクが気になって他の味がぼやけてしまいました。
オクラの産毛は、食感を悪くしたり、味が染み込みにくくなります。
また稀にですが、産毛でアレルギーを発症する恐れもあります。
オクラのネバネバ成分である「ペクチン」という食物繊維がありますが、このペクチンが強くてアレルギーを発症し、口の中が痒くなる場合があります。
実は、オクラの産毛も同じように口の中が痒くなる恐れがあるんです。
食べたことある人はわかると思いますが、口の中でチクチクする感じ…刺激されて、痒くなりそうですよね。
下処理をしたり、茹でることでアレルギー反応は軽減させられます。
産毛も取れて、食べやすくなり、味も染み込みやすくなります。
下処理は、洗って塩を振ってから板ずりするだけです。
簡単なので、一手間かけてから食べるようにしましょう。
安全で、美味しくなりますよ。
オクラ選びのコツ!生で食べられる新鮮なオクラの見分け方は?
オクラは生で食べると栄養満点です。
茹でると軽減してしまう栄養素もあるので、ぜひ生で食べてみましょう。
生で食べるなら、新鮮な方がいいですよね。
新鮮なオクラの見分け方について、紹介します。
新鮮なオクラの見分け方
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産毛がたくさんあるもの
なんと、問題の産毛がたくさんあるほうが新鮮なんです。
ただし、食べる際はしっかり下処理してから食べるようにしましょうね。
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色が鮮やかなもの
鮮やかな緑色のものを選びましょう。
くすんだ深緑色のものは古いです。
表面に黒い斑点のついているものもあります。
オクラがキズついたりすると、オクラに含まれる鉄分が酸化して黒くなります。
新鮮なものなら食べられますが、気になる人は黒い部分は切り取るようにしましょう。
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柔らかくてハリのあるもの
触ってみて、柔らかくてハリのあるものは新鮮です。
しおれているものは古いので避けましょう。
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切り口が白くてみずみずしいもの
ヘタの切り口は新鮮だと白く、時間が経つと黒くなります。
包装の仕方によっては切り口部分が見えないかもしれませんが、見られたら参考にするようにしましょう。
オクラを新鮮なうちに食べるコツと保存方法
サイズが大きいものは硬いものが多く、小さいものの方が柔らかくて食べやすいです。
生で食べる時は、なるべく小さいものを選ぶといいでしょう。
新鮮なものを買っても、冷蔵庫で4~5日しか持ちません。
表面がヌルヌルしていたり、全体が黒くなっていたら食べられません。
また切ってみて、種が茶色や黒色に変色しているものも食べられませんので切り口はしっかり見るようにしてください。
買ったらすぐにキッチンペーパーや新聞紙に包み、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
生で食べるなら、なるべく早く食べるようにしてください。
切ったものは、2~3日しか持ちません。
食べきれる量を調理し、その日のうちに食べきるようにしましょう。
もしすぐに使わない場合、冷凍庫で保存も可能です。
密封できる袋にいれて、1か月を目安に食べきりましょう。
まとめ
夏野菜で有名なものの一つにオクラがあります。
オクラは家庭菜園でも簡単に育てられるので、人気がありますよね。
オクラって生で食べることができるのか?生食は危険なのか?が気になりますよね。
オクラを生でそのまま食べるのは危険です。
アレルギーを発症したり、腹痛を起こす恐れがあるためです。
オクラの産毛は下処理しないと、食感が悪くなったり、味が染み込みにくくなります。
稀に産毛のチクチクで口の中が痒くなり、食物アレルギーを引き起こす恐れもありますので、生で食べる時は必ず下処理をしてから食べるようにしましょう。
洗って塩を振り、板ずりをすれば生で食べてもOKです。
ただし、下処理をしたり茹でたとしても、食物繊維が豊富なため大量に食べると危険ですので大人なら1日に5~10本までにとどめておくようにしましょう。
新鮮なオクラは、産毛のたくさんあるもの、色が鮮やかなものなどです。
日持ちも短いので、新鮮なオクラを選んでなるべく早く食べるようにしましょうね。