新幹線で指定席が空席であっても、勝手に移動することはできません。
自由席が満席の場合でも同様です。
ただし、自由席から指定席への変更を望む場合は、料金の差額を支払って移動できる可能性があります。
この記事では、
・新幹線で指定席が開いている場合は移動しても良いのか
・自由席から指定席へ変更方法
・自由席が満席の場合は指定席に座っても良いか
についてお伝えしますので、新幹線のルールを知りたい方は是非参考にしてみてくださいね。
新幹線で指定席が空席なら移動してもいいものなの?
指定席が空席であっても、勝手に移動することはできません。
新幹線に乗る時は、「乗車券」と「新幹線特急券」が必要です。
「新幹線特急券」とは、自由席用の「自由席特急券」と指定席用の「指定席特急券」です。
新幹線の切符を購入する時に、自由席に座るか指定席に座るかを選び、料金を支払います。
指定席の場合は、必ず席に座れますが、自由席より330円から1,370円高くなり、この差額は、時期や区間により異なりますので、切符を購入する際に確認が必要です。
自由席の場合は必ず座れる保証がなく、指定席より安い料金で新幹線に乗ることができます。
つまり、指定席は、お金を払うことで座席の予約をしているということですよね。
そのため、指定席が空席であっても「指定席特急券」を持っていないと指定席に座ることはできません。
「指定席特急券」を持っていないのに指定席に座ると、旅客営業規則と鉄道営業法に違反してしまう可能性があるそうですよ。
「指定席特急券」を持っているからといって、指定された席以外の指定席に座ることもルール違反となるため、自分で購入した指定席以外の席に座ってはいけません。
いま空いている席でも、次の駅からその席の「指定席特急券」を持った人が乗ってくるかもしれませんよ。
新幹線に乗る前であれば、自由席を指定席に変更することが可能です。
この場合は、差額の支払いが必要になりますので、JRの駅窓口で相談しましょう。
ただし、JRのチケット変更は1回限りとなり、自由席を指定席に変更した後に、別の列車に変更することなどはできませんので注意が必要です。
自由席が満席の場合に指定席の空席に座るのはOK?
自由席が満席であっても、指定席の空席に座ることはできません。
なぜなら「指定席特急券」を購入した人は、指定の席に座ることができる権利を獲得しています。
いま空席であっても、次の駅からその席の「指定席特急券」を持った人が乗ってくるかもしれません。
そのため「指定席特急券」を持っていない人は、自由席が満席であっても指定席に座ることができないのです。
年末年始やお盆、大型連休などの新幹線が混む時期は自由席の乗車率が150%になることもあるそうです。
万が一、急な体調不良などで座席へ座らせてもらいたい場合は、車掌さんに相談しましょう。
新幹線の車内には、調整席というものがあり、これは予約販売されていない席です。
この調整席は誰も予約ができない席になっており、指定席の二重予約や隣席の迷惑行為、座席の故障などのトラブルがおこったときに使われているそうです。
現在は、指定席の予約システムが発達したので、二重予約などのトラブルも減り、新幹線内の調整席は少なくなっているという噂がありますが、確保はされているようです。
調整席には目印はついていないので、新幹線のどこに調整席があるかというのは車掌さんでないとわかりませんが、困っている人のために空けてある席なので、「空いてるから」という安易な考えで座ろうとするのは避けましょうね。
まとめ
新幹線に乗るときは、自由席が満席であっても「指定席特急券」を持っていないと指定席に座ることができません。
勝手に移動して座るのはルール違反になります。
年末年始やお盆、大型連休などの新幹線が混む時期は、最初から指定席を購入した方が、ゆっくりと乗っていられそうですね。
「指定席特急券」を持っていないのに指定席に座ると、旅客営業規則と鉄道営業法に違反してしまう可能性があるので、きっちりルールを守って気持ちよく新幹線の旅を楽しみましょうね。