炊飯器での低温調理には食中毒の危険が伴います。
食中毒の原因となる菌は、肉の中心温度が40度~55度の間に繁殖します。
調理中のお湯の温度が下がってしまうと、食中毒の菌が活発化してしまうので、怖いと思うかもしれませんが、40~55度を避けて調理をすれば問題ありません。
低温調理の際は、この温度を避けてもっと高温で一定に保つことが一番気を付けるべき注意点です。
この記事では
・食中毒を回避するために、菌を死滅させる方法
・新たに菌をいれずに調理するのに気を付ける注意点
・新鮮な肉を使う理由
をお伝えします。
正しい知識を持てば食中毒を起こさず、簡単に低温調理をすることができますのでぜひ参考にして下さいね。
炊飯器の低温調理での食中毒に注意!危険を回避する調理法って?
炊飯器の低温調理で大事なポイント
炊飯器での低温調理は、同じ温度を一定に保つという機械の特徴から、食中毒の菌を増やしやすい傾向にあります。
炊飯器での低温調理での危険を回避するためには、
・菌を死滅させる
・菌を新たに入れない
この2つが重要です。
食中毒の原因となる菌が繁殖するのは、肉の中心が40度~55度の間で長時間保たれてしまった場合です。
食中毒を起こす菌の多くは75度以上の加熱を1分以上続ければ死滅しますので、このことを必ず覚えておいて下さいね。
ですので、75度以上の加熱を続ける事が一番大切になります。
そして、決して温度を70度以下にしない事です。
70度を下回ると、食中毒の原因となる菌が死滅しにくくなりますので、こまめに温度を確認し、下がったらすぐに対処するようにしましょう。
更に温度を下げることは、食中毒の菌が活発になり、増やすことの原因にもなります。
せっかくの低温調理が台無しになってしまわないように、しっかりと温度は確認しましょう。
正しい方法で調理をすれば、食中毒を防ぎおいしい調理ができます。
炊飯器に入れる前に先に一度熱処理をし、その後の炊飯器の温度調節を間違えることをしなければ、安心して低温調理を行うことができるでしょう。
安全な低温調理の方法
1.低温調理したい食材を、水が入らないようにビニール袋などに入れます。
2.75度以上のお湯を炊飯器に入れ保温し、数時間待てば完成です
温度を一定に保ち続けることが、重要なポイントです。
保温機能を過信しすぎず70度以下にならないようにこまめに確認しましょう。
食中毒の菌が活発になりやすい温度で長時間放置することが一番危険ですので、その点を十分に注意しましょうね。
炊飯器での低温調理で絶対に気を付けたい注意点って?
食中毒の菌を増やさないためには、調理温度を70度以下にしないことはもちろんですが、その他に
・手を洗い清潔な調理道具を使う
・なるべく新しい食材を使う
・保存する場合はすぐに冷蔵庫に入れる
という3つに注意しましょう。
炊飯器で簡単においしく低温調理を楽しむ為にも、炊飯器を使用する以外でのあなた自身の努力を怠らないようにして下さいね。
手を洗い清潔な調理道具を使う
基本的なことですが、菌の付いた手や調理道具での料理は、食中毒のリスクが高まります。
せっけんで手をよく洗う、高温の熱湯で消毒するなど、準備を怠ってはいけません。
そして肉の取り扱い時の衛生面にも気を付けることが大切です。
せっかく新鮮で清潔な肉を購入しても手や調理器具についた雑菌で菌を繁殖させては意味がありません。
調理用手袋を使用し、素手で触らない、調理器具(ナイフやまな板など)はきちんと消毒してから使う、というのも絶対に必須となります。
なるべく新しい食材を使う
どうしても古い食材は菌が増えやすいので、できる限り新鮮な肉を購入し、購入後はすぐに冷蔵庫に入れて保管するまたはすぐに調理してしまいましょう。
買い物後の寄り道などもできる限り避け、肉を購入したら真っ先に帰宅して冷蔵庫に入れましょう。
特に暑い夏は気を付けたいですが、冬でも油断してはいけません。
季節問わず、活発な温度が続けば食中毒の菌は増えていきます。
保存する場合はすぐに冷蔵庫に入れる
調理温度は、一般的に菌が死滅する75度を保ち、どんなに冷めても70度を下回ってはいけません。
殺菌効果だけでなく、逆に菌を増やす結果となってしまいます。
そして、調理後に数日保存するのであれば、すぐに冷蔵庫で保管しましょう。
常温で置いておくと、やはり菌が増えてしまう原因になります。
低温調理は、どんな食材でもほったらかしで出来て、手軽に簡単に自宅でできるのは良いですがそれが元で食中毒になるなど、あってはならないですよね。
正しい調理方法を守って、食中毒になるリスクを減らしましょう。
まとめ
低温調理はどんな食材でもほったらかしでできて、栄養素が抜けにくいのが魅力の料理方法ですが、低温という特徴から食中毒を起こしやすいので気を付けなければなりません。
あいまいな知識での調理は大変危険なので、しっかしと調べ正しい調理方法で行いましょう。
「余熱を使う」「食材を休ませる」など科学的根拠のない調理方法を過信してはいけません。
食材は、菌が死滅する75度以上に保ち、基本的な手洗い、調理道具の消毒、そして古い食材を使わないなどを守って、楽しくおいしい料理をしましょうね。