厄払いは本殿に上がってご祈祷を受ける方もいますが、お参りだけでもかまいません。
お参りというのは、初詣のようにお賽銭箱の前で参拝することです。
厄払いを受ける本人が忙しくご祈祷を受ける時間がない場合はお参りだけでも行きましょう。
そうすれば、「厄払いに行かなくちゃ」「厄払いに行っていないから悪いことが起こった」と、心がザワザワするような心配もなくなります。
また厄年の人が厄払いのために参拝する時は、家族も同伴できます。
本殿に上がりご祈祷を受ける場合も、同席できます。
ご祈祷の金額は寺社によって異なりますが、平均金額は5,000円です。
この記事では、
・厄払いはお参りだけでも効果があるのか?
・厄払いにご祈祷は必ず必要なのか?
・厄払いに行けない場合のご祈祷は代理人でも大丈夫なのか?
・厄払いに家族で行っても、家族に厄が移らない理由
・ご祈祷の料金の相場やお包みする時の注意点
・家族が同席した場合のご祈祷料はどうなる?
などをお伝えしますので、厄払いを受けたいけれども忙しくて時間が取れない方や厄払いに家族同伴で行きたいと考えている方は、ぜひ参考にして下さい。
- 厄払いはお参りだけでもいいの?御祈祷は必須?
- 厄払いに行けない場合に代理でご祈祷を受けることはできる?
- 厄払いには家族全員で行くと厄が移るって本当?
- 厄払いに家族で行くと金額はどのくらい?ご祈祷料は変わる?
- まとめ
厄払いはお参りだけでもいいの?御祈祷は必須?
厄払いの御祈禱をうけなかったとしても、お参りだけでも効果があります。
厄年というのは、人生の節目を迎える人が多い時期だと言われています。
厄年に必ず悪い事が起こるということではなく、普段より体調や気持ちに変化が起きやすいので注意しましょうね、という意味合いが強いです。
転機が訪れる年齢になったので、改めて神様にお祈りをする事で心の安定を得たり、気を付けようと意識して過ごす事が目的なので、お参りだけでも十分に効果があります。
お参りだけでは不安という方は、お参りの後、お守りをいただいてもいいでしょう。
もちろん、ご祈祷を受けた方が安心と感じる方はご祈祷を受けられるのがいいと思います。
厄年は、本厄に当たる一年間と、その前年である前厄、後年である後厄と、計3年間あります。
毎年ご祈祷を受けるとなると大変です。
ご祈祷を受けないと悪い事が起こるというわけではなく、本人の気持ちの問題が大きいので、参拝の際にしっかりとお祈りをしておけば問題ないでしょう。
参拝の際にお守りを受けた方は、翌年のお参りのときに新しいお守りを受けて下さい。
お守りには有効期限があるとされていて、その期限が一年なので、厄年で不安な方はお守りだけは毎年新しいものを受けておけばさらに安心です。
前年のお守りはお焚き上げをお願いするか、思い出深いものなら大切に保管しておきましょう。
厄払いに行けない場合に代理でご祈祷を受けることはできる?
ご祈祷を家族の方が代理で受ける事についての考え方は、厄払いをしていただく神社によって異なります。
ご祈祷を受ける際、本来であれば受ける本人が寺社に赴き、本殿に上がって参拝するのが基本です。
しかし、病気で入院していたり、海外にいる場合など、本人が行けない場合もあるかと思います。
厄払いをしていただく予定の神社やお寺に確認していただくのが確実ですが、多くの神社仏閣が、事情のある人でもご利益を受けられるよう工夫されているので、相談されてみるのがいいかと思います。
代理でご祈祷を受ける場合は、厄払いをしてもらう本人の住所や生年月日を聞かれる事がありますので、確認しておいて下さい。
厄除けをしていただく人のことを想いながら受けると、よりご利益があるそうですよ。
最近では、郵送でご祈祷を受け付けている寺社もあります。
どうしても参拝が叶わない時は、郵送でのご祈祷をお願いする方法も検討してみて下さい。
ただし、神様にお願い事をするわけですから、手軽に済まそうという気持ちではなく、礼を尽くすのが基本です。
どうしても行けない事情がある場合は仕方がないですが、時間が取れるようであればぜひ足を運んでお参りして下さい。
神社やお寺はその土地自体に力があるので、厄払いをしていただく人だけでなく、代理で行った人にもご利益があるはずです。
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厄払いには家族全員で行くと厄が移るって本当?
家族で厄払いに行ったからといって、家族に厄が移ることはありません。
厄払いの起源ははっきりしません。
一説によると数字と言葉の語呂が不吉な年齢(33歳=さんざん、42歳=死に)で決められたと言われています。
家族で厄払いに行ったからといって、家族が語呂の悪い年齢になるわけではありませんので、厄が移る心配はないでしょう。
たまたま厄年の人の周りで災難に遭った人がいたケースから生まれた迷信の可能性が高いです。
厄年に当たる年齢の人は人生で大きな出来事が起こる確率の高い年齢であるため、注意喚起のために厄年があるという説もあります。
この説からも、本人以外に厄が移るという話は信憑性に欠けると言えます。
厄払いは、厄年の人だけがおこなうものではなく、何となく気持ちが浮かない時や、災難が続くなと感じた人は、誰でも厄払いを受けることができます。
厄年の人がお参りする場合は「厄払い」、厄年ではない人がお参りする場合は「厄除け」と、言い方は異なりますが、本来は誰がお参りしてもいいものです。
家族で厄払いに行けば、全員厄を逃れられたと思えばいいのです。
厄除けは気持ちの問題も大きいですから、変に不安になるよりも、プラス思考でお参りしましょう。
厄払いに行く場合は、元旦から節分の間にお参りするというのが一般的ですが、特に決まりはありません。
どこで受けてもご利益に違いはありませんので、住んでいる土地を守る氏神様のいる神社などでご祈祷を受けてもいいですし、厄除けで有名な寺社があれば行ってもいいでしょう。
厄払いに家族で行くと金額はどのくらい?ご祈祷料は変わる?
厄払いでご祈祷を受ける時に家族が同伴し、一緒に本殿に上がったとしても、ご祈祷料が必要なのは厄払いを受ける本人だけです。
ご祈祷を申し込む時、申し込み用紙にご祈祷を受ける人の住所や氏名、生年月日などを記入します。
これはご祈祷中に読み上げてもらうためですが、「読み上げる名前の数」=「ご祈祷を受ける人の数」ですので、家族が二人以上厄除けをしていただく場合は人数分のご祈祷料が必要です。
ご祈祷料を納める際は、のし袋に包んでお渡しする方が良いでしょう。
決まり事ではありませんが、なるべく新札を用意するようにして下さい。
のし袋の表書きですが、神社でご祈祷をしていただく場合は「初穂料」や「玉串料」、お寺の場合は「御布施」が一般的です。
神社によってご祈祷料は変わりますが、個人の場合は一人につき3,000円〜10,000円が目安です。
金額が決まっていればその金額を、「お気持ちで」と言われた場合は5,000円を目安に包みます。
4や9など、縁起が悪いと言われる数字を含む金額は避けるのが無難です。
神様にお願い事をしに行くわけですから、本人はもちろんですが、同伴の家族も正装か、女性であればスーツやワンピースなど、正装に準ずる服装で参拝しましょう。
本堂は空調が効かないこともあります。
冬場に小さなお子さんが同伴する場合は、暖かい服装で行った方が安心です。
上着を脱ぐのがマナーなので、大人でも寒がりな人はカイロを仕込んでおくなど、対策をしておきましょう。
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まとめ
厄払いはお参りだけでも効果があります。
お参りの際にお守りを受けてもいいですし、やっぱりご祈祷もしたいと思えば、混雑状況にもよりますが当日に受け付けてもらえる所もありますので、まずは気軽にお参りに行ってみることをおすすめします。
いずれの方法でも、本人の気持ちが満足する方法を選びましょう。
本人に代わり、代理でお参りをしようと思ってくれる人がいるというのは、とてもありがたいことです。
そのような人に感謝の心を持っていれば、たとえ厄年であっても心穏やかに過ごす事ができるでしょう。
また厄払いは家族で参拝しても厄が移る心配はありませんし、ご祈祷に同席しても問題ありません。
ご祈祷料は同伴者の分は必要ないので、ご祈祷を受ける人の分だけ包みましょう。
ご祈祷料は受付で渡しますが、お財布に入っているお金を出すのではなく、事前に用意したのし袋に新札を包んで持参しましょう。
その際の表書きは、神社は「初穂料」「玉串料」、お寺であれば「御布施」です。
ご祈祷に同伴する方は、ご祈祷を受けている間、ぜひ厄年の人の事を想って同席して下さい。
相手を思いやる気持ちはきっと神様に通じ、より一層のご利益をいただける事と思います。