昔は粗悪ガソリンと言われたり、不正軽油と言われることもありましたが、最近のガソリンはどこのガソリンスタンドで入れてもその品質は変わりません。
現在は、ガソリンスタンドによって燃費が変わるのではなく、乗り方によるのではないかと言われています。
この記事では、
・安いガソリンの減りが早いと言われる理由
・ガソリンスタンドによって燃費が変わるか
についてお伝えしますので、車をよく利用するドライバーの方は是非参考にしてみてくださいね。
安いガソリンは減りが早いって本当⁉粗悪ガソリンという噂は?
現在では品質が規格化されており、格安のガソリンを選んでも品質に差はありません。
ですので「安いガソリンは減りが早い」というのは嘘です。
昔は、安く手に入るガソリンには混ぜ物がしてあると言われることがありました。
しかし、以前は15社以上あった元売り会社が減り、統合されて現在ではENEOS、出光・昭和シェル、コスモの実質3社だそうです。
この統合は、生産率の向上と余剰生産の発生を減らしています。
余剰生産分のガソリンを安く手に入れて売っていたガソリンスタンドは、元売り会社の統合によって安く手に入れることが難しくなりました。
そのため、品質の良くない物が転売されることもなくなり、ドライバーもより良いものを求めるようになってきたようです。
また、日本のガソリンはJIS規格によって定められています。
JIS規格とは、日本の産業製品に関する規格が定められた国家規格です。
さらに日本には、品確法と言われる揮発油等の品質の確保等に関する法律というものがあります。
消費者の利益の保護のために品質規格を定めていて、規格に適合しないガソリンの販売禁止や、ガソリンを販売するためには登録が必要であることなどが決められています。
販売する業者は、揮発油の規格に適合しているか調べる義務があり、10日に1回の品質の分析を行っているそうです。
元売り系の店舗では、元売りが保証しているため、1年に1回の品質分析が行われます。
そのため、現在では、粗悪なガソリンが出回っていることは稀で、減りが早いのは車の使い方や車の劣化など他の原因によるものだと思われます。
ガソリンスタンドによって燃費って変わるの?
先述の通り、揮発油等の品質の確保等に関する法律によって、品質の分析が行われているので、どこのガソリンスタンドで給油してもガソリンの品質に大きな差はありません。
そのため、燃費に差を感じるのは、車の使い方によるものではないかと思われます。
原因となる車の使い方について見ていきましょう。
車の運転方法によるもの
信号で止まることが多い市街地を走ったり、渋滞に巻き込まれると、停止と発進がくり返されてガソリンの減りが早くなります。
現在のエンジンは暖機運転が必要とされていませんが、短距離移動で停止させると、車が温まっていないうちにエンジンを切っていることになるので、燃費に影響するようです。
また、重たい荷物を積んでいると、加速する時に多くのガソリンが使われます。
車を運転するときは、加速・減速が少ない運転を心掛け、減速時は早めにアクセルから足を離しましょう。
アクセルを踏む時間が短くなると、およそ2%の燃費改善に役立つというデータもあります。
また、駐停車の時はできるだけエンジンを切って、不必要なアイドリングは避けると良いですよ。
10分間アイドリングをすると、約130ccのガソリンが消費されるそうです。
エンジンオイルの劣化によるもの
乗り方だけではなく、エンジンオイルの劣化によって燃費の悪さを実感する場合もあります。
エンジンをスムーズに動かすための潤滑油となるエンジンオイルが劣化すると、性能が発揮できなくなってしまいます。
定期的な交換を心がけましょう。
エンジンオイルの交換をするタイミングで、タイヤの空気圧チェックもおすすめします。
空気圧が低下すると、走行の抵抗になって燃費が悪化してしまいますよ。
まとめ
ガソリンスタンドによって早くガソリンが減ってしまったり、燃費が悪くなるということはありません。
現代のガソリンは、品質が規格化されており、どこのスタンドで給油しても品質の差はほぼないようです。
燃費が悪いと感じたら、まずは車の使い方を見直してみると良いかもしれませんよ。