最近、見知らぬ番号から着信があることが増えていませんか?
しかもその番号も、「+」から始まっていたり、フリーダイヤルや海外からの番号ぽい…。
どうも最近、国際電話詐欺と呼ばれている詐欺が横行しているようです。
ついかけなおしてしまうと被害にあってしまう可能性があります。
今回は、国際電話詐欺について調べました。
結論から言いますと、うっかり出るだけでは高額な通話料はかからないようですが、
かけなおしてしまうことで高額な通話料がかかってしまう仕組みのようです。
「もしかして知り合いかも?」とかけ直してしまう人はいるはずで、そうした人の心理に付け込んだ許せない詐欺ですが、残念ながら、うっかりかけ直してしまうと携帯会社から通話料を請求されてしまいます…。
意図的に国際電話をかけたわけではないのだから払う義務は無いように感じますが、詐欺であるという立証が難しく、通話料として支払い義務が発生する、というのが現状です。
万が一そうした被害にあった場合、どこに相談すべきなのかも事前に知っておきたいですが、相談する先としては、消費者センターや弁護士事務所が対応をしてくれるようです。
これから詳しく説明していきますね。
- 国際電話詐欺の仕組みって?どうしたら被害にあってしまうの?
- 国際電話詐欺の着信に出てしまったら料金はどうなるの!?
- 海外ワン切りにかけ直したらどうなる?どんな被害が?
- 国際電話詐欺で高額請求を受けた時の補償や相談って?
- まとめ
国際電話詐欺の仕組みって?どうしたら被害にあってしまうの?
国際電話詐欺ってどんな仕組みなのでしょうか。
国際電話詐欺の特徴は、電話がかかってきてもワンコール鳴らしたら切れて、着信履歴のみを残します。
通称では通話詐欺やワン切り詐欺とも呼ばれています。
そして、着信に気づいた人が折り返し電話をかけてたら、契約している携帯電話会社経由で高額な通話料金が請求されてしまいます。
この高額な通話料の一部は相手先の電話会社に支払われ、そことつながっている悪徳業者へも支払われるようになっていると言われています。
電話をしてくる相手は新興国も多く、携帯電話会社内で不正をしている職員がいるとも言われています。
おそらく、電話も1本1本と人がかけているのではなく、自動で一度に大勢の人にワンギリをかけられるシステムを構築しているのだと思われます。
そしてかけ直してきた人を長く通話させるため、意味の分からない話を延々と話したり、時には日本語で「友人や家族につなぐ」と言って待たせる場合もあるそうです。
電話番号に共通するのは、「+675」や「+887」、または「1」から始まる国番号だということ。
この番号は中国やアメリカ、パプアニューギニアの電話番号に該当しますので、上記の番号の履歴があった時は、折り返さないでネットで番号を調べましょう。
特に、「+675」の電話番号の被害が多いです。
(パプアニューギニアの番号)
今は電話番号検索できるサイトもありますので試してみてください。
国際電話詐欺の着信に出てしまったら料金はどうなるの!?
基本的にはワンコールで切れてしまう電話ですが、ちょうど携帯をいじっていてうっかり出てしまう人もいます。
思わず出てしまった人たちが聞いた内容は、聞いたことのない音楽が流れて、中国語や韓国語で何か話しているといったことが多いようです。
普段聞くような内容ではないから驚いて不安になっている人がtwitterなどにあふれていました。
つい出てしまったので通話料がかからないか不安になる人も多いですが、原則はこちらからコールバックしない限りは通話料をとられることはなさそうです。
しかしうっかり出てしまったらすぐに電話は切るようにしましょう!
国際電話詐欺にもいろいろな手口があり、電話に出られることを想定して、振り込め詐欺へいざなう電話もあるようです。
「何を言ってるのかな?」と興味を持って聞いてしまうと思わぬ情報流出や振り込め詐欺の方向にも持っていかれる危険性があるので注意してください!
海外ワン切りにかけ直したらどうなる?どんな被害が?
2020年ごろから急激に被害が増えている国際電話詐欺ですが、うっかりかけ直してしまったらどんな被害が起きてしまうのでしょうか。
「知り合いかな?」と思って電話を折り返しかけ直したら、中国語やロシア語等知らない言語で話されたり、日本語で「少々お待ちください」と言って延々音楽を流すといったケースがあるようです。
当然通話時間が長引くほど通話料が取られますので、翌月にはこの時の通話料が請求されてしまいます。
携帯会社としては海外に電話していたという事実に間違いが無いので、この分の請求を除くことはできませんし、自動で引き落とされてしまうでしょう。
しかし、不幸中の幸いと言いますか、怪しい電話に何10分も出ている人は少ないですので、かかる費用としても数百円~数千円だと思います。
支払うことは癪ですが、ここで携帯会社と揉めるよりも支払って二度と電話に出ないほうが労力もかかりませんので諦めたほうが得策と言えるでしょう。
悔しいですけどね!!
しかし、自分の場合は「あやしい!」と思った瞬間に切ると思っていても、自分の親や祖父母の場合はそのまま通話し続けてしまうかもしれません。
最近は国際電話詐欺が増えていることを伝え、知らない番号への折り返し電話はかけないよう注意喚起してあげましょう。
また、海外の友人や家族とやり取りがない場合、つまり国際電話を受ける可能性がない場合には、そもそも「海外電話不取り扱い」を電話会社に届け出てし、不取り扱い設定しておくのもひとつの手です。
他にも、折り返してきたことで「この電話番号はカモになる」と詐欺グループに認識され、頻繁に電話がかかってくることも少なくありません。
同じ詐欺グループ内で共有され、複数の番号からかかるようにもなるので十分気を付けてください。
国際電話詐欺で高額請求を受けた時の補償や相談って?
「どーしても払いたくない!どうして詐欺にあったのに払う義務があるの!?」と憤っている人もいると思います。
2019年より大手携帯会社も詐欺被害の補償サービスを始めました。
しかし残念ながら、補償の対象になるのは携帯での支払い(d払いやauウォレット)で詐欺にあった場合のみのようです。
更に、携帯会社が詐欺だと認識してくれないと保証してくれませんので通話記録だけでは立証が難しいかもしれません…。
そういった場合、携帯会社では対応が難しくなるため、相談する先としては、消費者センターや弁護士事務所に相談しましょう。
消費者センターは正確には消費者庁の国民生活センターのことです。
幅広い相談に対応していますし、土日でも受付しているのもありがたい点です。
また、警察相談窓口でも対応してくれます。
こういった国際電話詐欺の相談も多いでしょうし有益な情報を教えてくれるかもしれません。
他にも、相談料はかかってしまうでしょうが、弁護士事務所に相談することも手です。
携帯会社へ支払いの義務が無い旨を伝えるには弁護士さんに相談したほうがすぐに解決してくれるケースもあるでしょう。
数千円の被害額であれば弁護士さんに相談するほどでもないでしょうが、何十万と被害額がかかってしまった場合は相談費用のほうが安いはずです。
その時の被害額でどこに相談すべきか決めましょう。
ただし、「通話料」として請求されており、また詐欺手口に騙されたとは言え、実際に電話をかけてしまっている事実があります。
このことから、詐欺を立証することや通話料を不払いにすることは極めて難しいということだけは覚えておきましょう。
まとめ
見知らぬ電話番号からかかってくると、何かと思ってかけ直してしまうことありますよね。
しかも何度かかかってくると重要な要件なんじゃないかと不安になってしまうし…。
ですが、最近横行している国際電話詐欺はそうした人の心理を利用してカモにしようとしているので、知らない番号からかかってきたらとりあえず折り返すのはやめましょう!
また、電話番号の先頭が「+675」や「+887」の時は要注意です。
それ以外の番号でも、明らかにフリーダイヤルっぽい番号のときは警戒するようにしてくださいね。
誤って折り返し電話をしてしまっても、慌てずすぐに切れば被害額は最小限に抑えられます。
ただし被害額は小さくとも、折り返した番号が登録され、何度も電話がかかってくる可能性があります。
消費者センターや警察署、弁護士事務所で詐欺被害の対応について相談に乗ってくれますのでもし被害に遭われてしまったら相談しましょう。
あなただけでなく特に身近な高齢者や親などにも注意喚起し、海外電話不取り扱いの届け出をするなど、被害にあわない対策を行ってくださいね。