紫陽花の鉢植えは『風通しの良い半日陰の場所』、出来れば屋外に置くのが理想的です。
ただし買ってきたばかりの紫陽花は、リビングなどの明るい場所であれば開花中は屋内で楽しんでも問題ありません。
紫陽花は強い日差しに弱いので、屋内でも午前中だけ日の当たる場所などが適しています。
紫陽花を上手に育てるコツは、開花中は『風通しの良い半日陰の場所』に置いて『水をたっぷり』与え、花が終わったら『剪定作業と冬越しの準備』を適切に行うことです。
難しい作業はありませんので、ポイントを押さえてコツコツとお世話をすれば、紫陽花は長持ちし、何年も花をつけてくれます。
この記事では
・紫陽花の理想的な置き場所
・紫陽花を冬越しさせるポイント
・紫陽花は翌年も咲く?
・紫陽花の鉢植えを室内で育てるコツ
・紫陽花の鉢植えを屋外で育てるコツ
についてご紹介しています。
紫陽花の鉢植えを購入した方や、プレゼントにもらった方は是非参考にしてみて下さいね。
- 紫陽花の鉢植えの置き場所はどこがいい?
- 紫陽花の鉢植えが冬を越すためのポイントって?防寒対策は?
- 紫陽花の鉢植えを室内で育てるのに適した環境やコツ・注意点は?
- 紫陽花の鉢植えを外で育てるのに適した環境やコツ・注意点は?
- まとめ
紫陽花の鉢植えの置き場所はどこがいい?
基本の置き場所は、『風通しの良い半日陰の場所』です。
加えて季節別の注意点として
・夏の直射日光は厳禁
・冬は防寒対策を行うこと
が特に大切です。
半日陰とは、木漏れ日くらいの光が当たるところや、午前中は日が当たり午後は日陰になるようなところをいいます。
紫陽花は西日や夏の強い日差しを浴びると、葉焼けしたり花が傷んでしまうので注意してください。
種類にもよりますが、一般的に紫陽花は屋外の方が育てやすく、特に花をつけていない生育期は半日陰の屋外に置くのが最適です。
ただし、お店で買ってきた開花中の紫陽花の場合は、明るく風通しの良い場所を選べば屋内でも問題ありません。
屋内の場合は『レースカーテンや障子越しに午前中だけ日の当たる窓際』などがベストですが、都合の良い場所がない場合には、たまに外に出して日光浴させてあげるだけでも長持ちします。
エアコンや扇風機などの風が直接当たるような場所は避けてくださいね。
紫陽花の鉢植えが冬を越すためのポイントって?防寒対策は?
紫陽花の鉢植えを冬越しさせるポイントは、『寒風を当てすぎないこと』と、『根元の防寒対策』、『適切に寒肥を与えること』の3つです。
まず、翌年も花を咲かせたい場合は、冬前までにやっておきたいことがあります。
紫陽花の装飾花が色あせてきたら、花の終わりの合図です。
花から2,3節目の花芽の上で剪定をしましょう。すべての花の剪定が終わったら、一回り大きな鉢に植え替えてください。
室内で花を楽しんでいた場合は、このタイミングで屋外の半日陰に出しましょう。
外に出せない場合は、暖房をつけない部屋や玄関など、なるべく暖かくならない場所に移動させてくださいね。
その後、12月頃には完全に葉も落ち休眠期に入ります。
この頃から防寒対策を始めましょう。
寒風に当てすぎないこと
冬場に紫陽花の鉢植えを置く場所は、寒くなりすぎない南側の半日陰が適しています。
風よけネットや寒冷紗を設置したり、ベランダの場合は柵の隙間をある程度の高さまで覆うことでも防風効果が期待できます。
根元の防寒対策
根元が寒さに耐えきれず傷んでしまうと、翌年の花つきに影響を与えたり、枯れてしまう原因にもなります。
根の温度が下がりすぎいないよう、腐葉土やウッドチップ、ココヤシファイバーなどのマルチング材をぜひ活用しましょう。土の表面を覆うように置くだけでOKです。
プラスチック製の鉢カバーを使ったり、鉢が地面に直接触れないよう台の上に置くことでも、底冷えを軽減し根が凍るのを防いでくれます。
適切に寒肥を与えること
この時期に固形の油かすや緩効性肥料を与えると、春の花つきを手助けしてくれます。
ただし、多くやりすぎると根腐れを起こしてしまうので、肥料の説明文通り少量を複数回に分けて与えてください。
また、水やりについては開花中ほど頻繁にする必要はありません。
2日に1回位を目安に、土の表面が乾いていたら水をあげてください。
夕方に水やりをすると凍結のおそれがあるので、水やりは午前中に済ませましょう。
紫陽花の鉢植えを室内で育てるのに適した環境やコツ・注意点は?
それほど大きくない鉢植えで売られている開花中の紫陽花は、室内で育てられるものがほとんどです。
『風通しの良い半日陰の場所に置き、水をたっぷり与えて受け皿の水はこまめに捨てること』が、紫陽花の花を長持ちさせるコツ。
半日陰の場所とは、午前中は日が当たり午後は日陰になるような場所や、カーテンレース越しに日が当たる場所のことです。
強い日差しに弱い品種が多いので、夏の直射日光や西日には当てないよう注意してください。
エアコンや扇風機などの人工的な風が当たる場所も避けましょう。
開花中の水やりは、朝夕の1日2回が基本です。
表面の土が乾いていることを確認し、鉢底の穴から水が出るまでたっぷりと水を与えましょう。
そしてしばらくして水のあふれが止まったら、受け皿の水を捨ててください。
そのままにしておくと、根腐れの原因となり枯れてしまいます。
花が終わったら、剪定と植え替えを行い、冬越しの準備をします。
剪定は、花から2,3節目の花芽の上でしましょう。
そして、すべての剪定が終わったら一回り大きな鉢に植え替えます。
ただし、翌年も同じくらいの大きさで楽しみたい・あまり大きくしたくないという場合は、優しく土を落としながら根っこをほぐし、3分の1~半分くらいのところで根をカットして、同じ鉢に植え付けましょう。
土は栄養のある新しい培養土を使用してくださいね。
剪定と植え替えが済んだら、暖房をつけない部屋や玄関など、なるべく暖かくならない半日陰の場所へ移動して冬越しさせます。
冬場に暖かいところに置いてしまうと、株自体の生命力を下げてしまい、翌年の花つきが悪くなる一因となってしまいます。
水やりは、開花中ほど頻繁でなくて大丈夫です。
2日に1回ほどを目安に、土が乾いていたら水をあげます。
植え替え直後はデリケートになっているので、水切れさせないよう十分注意しましょう。
植え替え時や冬場に緩効性肥料を与えると、翌年の花つきが良くなります。
肥料は少量ずつ、複数回に分けて与えましょう。
紫陽花の鉢植えを外で育てるのに適した環境やコツ・注意点は?
『半日陰の場所に置き、開花中は水をたっぷりあげること』
『冬の寒さ対策をしっかりすること』
が、紫陽花の鉢植えを外で育てる場合の注意点です。
開花中の紫陽花は、風通しの良い半日陰の場所に置きます。
天気にも注意しながら、土が乾いていたら朝夕2回、たっぷりと水をあげましょう。
室内で育てる場合と大きく違う点は、『冬の寒さ対策』です。
花が終わり剪定と植え替えを済ませ、葉が落ち切ったら寒さ対策を施します。
まずは、なるべく寒風が当たらない場所に置きます。
もしくは、日当たりをさえぎらない程度の囲いを立てて風を防ぎましょう。
ただし、あまり暖かすぎると翌年の花つきを悪くしてしまうので、強い西日や室外機の風が当たる場所は厳禁です。
次に、根元の温度が下がりすぎないよう、マルチング材(ウッドチップ・ココファイバー・腐葉土など)で土を覆いましょう。
すのこや台の上に鉢をのせたり、鉢カバーを使用したりすると底冷えも軽減できます。
あとは、室内で育てるときと同様に寒肥を与え、必要最低限の水やりをします。
まとめ
紫陽花の鉢植えの置き場所は、風通しの良い半日陰の場所が適しています。
屋外の方が育てやすいですが、買ってきたばかりで開花中のものは、室内でも明るく風通しの良い場所であれば問題ありません。
室内で紫陽花の鉢植えを育てる場合は
・半日陰で、人工的な風が当たらない場所に置く
・開花中の水やりはたっぷりとし、受け皿の水はその都度捨てる
・花期が終わったら剪定と植替えを済ませ、涼しい場所へ移動させる
・冬場には、緩効性肥料を複数回に分けて与える
外で紫陽花の鉢植えを育てる場合は
・開花中は半日陰で風通しの良い場所に置く
・表土を確認しながら、天気の良い日は1日2回たっぷりと水やりする
・花期が終わったら剪定と植替えを済ませ、寒風の当たらない場所へ移動させる
・寒さ対策にはマルチング材や鉢カバーを使用し、緩効性肥料を複数回に分けて与える
というのがポイントです。
花が終わったら適切に処置して冬越えの準備をしましょう。
しっかりポイントを押さえれば特に難しい作業はありません。
お店で売っているものは、整った環境でプロが育てているものなので、翌年もその花つきを再現するのは難しいかもしれません。
でも、時間をかけてお世話をした紫陽花が、無事に冬を越して1つでも花をつけたとしたら、喜びはひとしおですよ。
ぜひこの記事もご参考にいただき、気軽にチャレンジしてみてくださいね。