日本では、節分には柊の枝にイワシの頭を刺して玄関に飾る風習があります。
柊には、厄除け、魔除けの効果があるためです。
柊を魔除けとして植えるなら、鬼門と呼ばれる北東の庭がベストと言われています。
地植えができない場合、鉢植えでも効果は変わりません。
その一方で、鬼門や裏鬼門に植えてはいけない木があります。
この記事では、
・柊を植えるのにベストな方角や場所
・地植えと鉢植えでの魔除け効果の違い
・南天を植えるのにベストな方角や場所
・鬼門に置いてはいけない木
についてお伝えしますので、柊や南天を植えてみたいなと考えている方は是非参考にしてみてくださいね。
柊を植えるのにベストな方角や場所ってどこ?
柊は、日本では節分に飾って鬼除け、外国ではクリスマスに飾って魔女除けの役割も果たしています。
もちろん、節分以外の時期でも年中通して厄除けの効果を発揮しますよ。
柊を魔除け・厄除けとして植えるなら北東の庭などがベストです。
家の中から見て、北東になる方角は鬼門とは、鬼(邪気、厄など)が入ってくる場所=鬼門と考えられています。
他にも、南西の庭、玄関周りに植えるのもおすすめです。
南西は北東の反対側であり、裏鬼門と呼ばれていて、裏鬼門も鬼門と同じく、鬼が入ってくる場所だからです。
玄関も、良いもの悪いもの色んなものが出入りする場所ですので、玄関横に柊を植えても厄除けの効果があります。
また、柊のトゲは不審者や動物類の侵入防止にも役立ちます。
厄除け以外にも、実際の侵入者を防げるのは嬉しいですよね。
柊の葉っぱはギザギザしていて、触るととても痛いため、柊の落ち葉を拾うだけでも素手だと「痛っ!!」となるほどです。
この葉っぱの特徴から、魔除け、厄除けの効果があると言われているんですね。
鬼は焼いたイワシのような強烈な臭いと、柊の葉っぱのような尖ったものが苦手なため、節分飾りにイワシの頭を一緒に飾るのが厄除けとされているようです。
柊以外にも、厄除けの効果がある植物はたくさんあります。
西洋柊はクリスマスリースなどでよく使われる柊の一種ですが、これに似ている南天という植物があります。
2つとも赤くて小さな実がついていますが、南天の葉っぱにトゲはありません。
南天には、難を転じるという意味があるため、縁起の良い植物で、鬼門、裏鬼門、玄関などに置くと厄払いの効果があると言われています。
鬼門には柊、裏鬼門には南天を植えるというのもおすすめですよ。
柊は鉢植えでも魔除けの効果あり?鉢の選び方も
鉢植えの魔除け効果って?
柊は地植えでも鉢植えでも効果は変わりません。
マンションや外構がコンクリートの場合でも、鉢植えの柊を植えることで厄除け・魔除けにすることができますので安心してください。
ただし、鉢植えの場合、鉢選びに注意が必要です。
柊は乾燥が苦手である程度の湿気が必要ですし、成長すると根が伸びるので植え替えも必要になります。
小さい時はプラスチック製で育て、ある程度成長したら素焼きに替えるなど、工夫するようにしてくだしね。
植木鉢の種類をご紹介
植木鉢の種類はいろいろありますが、メジャーなものは、
・プラスチック製
・素焼き
・陶器
です。
それぞれの特徴についてご紹介しますね。
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プラスチック製の鉢
プラスチック製は、値段が安く、軽くて割れにくいですが、通気性、吸水性がないため、根腐れしやすいです。
夏場は土の中に熱気がこもり易いため高温になってしまいます。
柊が成長する前、まだ小さい段階ではプラスチック製の鉢で植えるのが扱いやすくおすすめです。
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素焼きの鉢
一方素焼きは、粘土を低温で焼いた自然素材の陶器で、鉢にたくさんの穴が開いているため、通気性、吸水性が良いです。
根腐れしにくく、熱気や湿度もこもりにくいのが特徴ですが、ものは重く、割れやすいので慎重に扱う必要があります。
また、鉢の穴から雑菌が入る可能性もあるので注意が必要です。
柊が成長して大きくなってきたら素焼きの鉢植えに植え替えるとよいでしょう。
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陶器の鉢
陶器は、粘土を高温で焼き、薬剤や塗料を混ぜたものです。
素焼きのような穴はないため、通気性、吸水性は良くないです。
重いので安定感はありますが、割れる恐れもあります。
柊の植木にはあまり向いていないと言えるでしょう。
南天を植えるのにベストな方角や場所ってどこ?
南天は、鬼門や裏鬼門に植えましょう。
南天は「難を転ずる」と言われる縁起の良い木です。
昔から鬼門と裏鬼門は、鬼が出入りする場所だと言われ、災いを起こす方角だと恐れられていました。
そこで、難を転じるという意味の南天を、厄除けとして植えていたそうです。
また、南天は火災除けとして玄関前に植えられていたことが、江戸時代の百科事典「和漢三才図会」に記されています。
南天に実る赤い実も縁起が良いと言われており、厄除けの力があると信じられてきました。
江戸時代の後期には、慶事につかわれるようになったそうです。
このことから、南天を鬼門と裏鬼門に植えると厄除けに、玄関前や裏口に植えると火災除けになると言われています。
北東方向は日当たりが良くない場所ですが、南天は日陰でも育ちますので、安心して植えることができます。
もちろん庭などへの地植えだけでなく、鉢植えやプランターに植えておいても効果があると言われていますよ。
ただし、1〜1.5メートルほどまで生長しますので、将来のことを考えて植える必要がありそうですね。
鬼門に植える南天は白南天、裏鬼門に植える南天は朱南天が良い、と言われることがあります。
しかし南天は、災いを連れてくるわけではないので、ご自身が過ごしやすいお庭を作った方が良い、という考え方が近年の主流となっています。
南天の品種改良は江戸時代から行われており、その種類は100種類以上に及ぶそうです。
現在ではおよそ40種類が市場に出回っていますので、あなたの好みの南天に出会えると良いですね。
鬼門に植えてはいけない木って?なぜダメなの?
鬼門に植えてはいけない木があります。
これらの植物は、昔からの言い習わしが関係しているようです。
鬼門に植えてはいけないとされる言い習わしについてご紹介しましょう。
鬼門に植えてはいけない木とその理由って?
さるすべりの「すべる」が滑って落ちることを連想するため、運気が落ちると言われます。
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いちじく
漢字で「無花果」と書き、花や実をつけないという意味から、子孫ができないという言い伝えがあります。
ざくろは子宝や安産の利益があると言われます。
しかし、実が熟すと割れてしまうことから、身体に良くないことがおきると言い伝えられています。
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ふじ
見た目は美しい藤(ふじ)ですが、花が垂れ下がっていることから、運気をさげると言われます。
また、不治を連想させることから、縁起が悪いと言われています。
どれも綺麗な植物ですが、昔からの言い習わしを知ると、鬼門や裏鬼門に植えることは避けたくなりますね。
まとめ
柊を植えるのにベストな場所は、鬼門とされている北東の庭です。
他にも、玄関や裏鬼門と呼ばれる南西の方角に置くのも良いとされています。
また南天は、鬼門と裏鬼門に植えると厄除けに、玄関前や裏口に植えると火災除けになります。
柊も南天も、地植え・鉢植えともに厄除け、魔除けの効果があります。
鉢植えの場合、鉢選びは慎重に行いましょう。
柊や南天が良いとされている一方で、鬼門には植えてはいけない木があります。
昔からの言い伝えが関係しているようです。
信じるものは救われると言いますから、難を転じると言われる南天や鬼除けになる柊を植えてみてはいかがでしょうか。