加湿器の掃除をハイターですることは可能です。
ただし、加湿器の掃除には部品ごとに使える洗剤が異なるため、パーツによって塩素系・酵素系のハイターを使い分ける必要があります。
ハイター以外では、酸素系の漂白剤であるオキシクリーンや食器用洗剤でも掃除に使うことができますよ。
また加湿器タンクやフィルターにカビを発生させないようにするには、普段からこまめに掃除をすることと、水の入れ替えをすることが大事です。
加湿器のピンクカビの予防方法は、「できれば毎日1回は給水タンクの水を変える」「使わない時は水を入れず乾燥させておく」ことです。
この記事では、
・加湿器の掃除をハイターでする方法
・加湿器の掃除をオキシクリーンでする方法
・加湿器の掃除を食器用洗剤でする方法
・タンクやフィルターをカビさせない普段のお手入れ
・加湿器のピンクカビを掃除する方法
・加湿器のピンクカビの予防方法
などについてお伝えしますので、加湿器掃除をどの洗剤でしたらいいのかと悩んでいる方は是非参考にしてみてくださいね。
- 加湿器の掃除ってハイターでできる?カビ対策に漂白剤は使えるの?
- 加湿器の掃除はオキシクリーンでできる?掃除の方法は?
- 加湿器掃除は食器用洗剤でもできる!使える洗剤をご紹介!
- 加湿器のタンクやフィルターをカビさせない普段のお手入れって?
- 加湿器のピンクカビを掃除する方法はこちら!
- 加湿器のピンクカビの予防方法を紹介!
- まとめ
加湿器の掃除ってハイターでできる?カビ対策に漂白剤は使えるの?
加湿器の掃除はハイターですることができます!
ただし、加湿器の掃除には、部品ごとに使える洗剤が異なります。
そのためハイターなどの塩素系漂白剤を使える部分と使えない部分がありますので注意が必要です。
ざっくり言うと
・給水タンクは塩素系のハイター
・フィルターは酵素系ハイター
を使って掃除しましょう。
パーツごとにどの洗剤で掃除することができるか以下にまとめてみました。
塩素系ハイターでの掃除方法
給水タンクのカビ対策に使用できます。
ハイターを水で薄めたものバケツに入れ、給水タンクをつけおきします。
数時間後、流水でよく洗い流しましょう。
この時、2つ注意点があります。
1.酸性タイプの洗剤を使用しない。
ハイターを使いながら、酸性タイプの洗剤を使用すると塩素ガスという有毒ガスが発生します。
酸性タイプの洗剤の他、クエン酸、お酢などでも発生しますので同時に使用することは絶対にやめましょう。
2.洗い流し残しのないようにする。
塩素系ハイターの成分が残ったまま加湿器を使ってしまうと、強いアルカリ性の蒸気が空間に充満してしまいます。
この蒸気を浴びてしまうと、肌あれや呼吸器障害、失明などの危険があります。
十分と思っても、あともう一度洗い流すぐらいが安全でしょう。
酵素系ハイターでの掃除方法
カビがついてしまったフィルターの掃除には酵素系ハイターが使用できます。
塩素系漂白剤を使用すると、フィルターが変色したり変形する恐れがあるので必ず「酵素系」ハイターであることを確認しましょう。
40度ぐらいのぬるま湯1リットルに大さじ1杯のワイドハイターを溶かし、1時間つけ置きしましょう。
成分が残っていると黄ばみやカビの原因になります。
しっかり洗い流して乾燥させましょう。
なお、酵素系漂白剤は弱酸性であり肌にも優しい洗剤です。
有毒ガスが発生することもないので、安心して使うことができますよ。
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加湿器の掃除はオキシクリーンでできる?掃除の方法は?
加湿器はオキシクリーンでも掃除することができます。
オキシクリーンは酸素系漂白剤ですので、塩素系漂白剤のように漂白されすぎたり漂白剤のにおいがきつくなる心配もありません。
以下に掃除の方法を記載しますね。
オキシクリーンでの加湿器の掃除方法
1.漬け置きたいパーツを分解し、水でほこりなどを流しておきます。
その後、バケツ(なければ浴槽で行ってもOK)にお湯をためて規定量のオキシクリーンをとかします。
お湯の温度は大体40~60度くらいが目安です。
オキシクリーンはしっかり混ぜてとかしておくようにしましょう。
2.パーツをオキシクリーン液に浸します。
漬け置く時間は2時間から半日程度が目安です。
気になる人は朝漬け置いて午前中いっぱいは放置しておくといいと思います。
3.漬け置いた後は水ですすぎ、スポンジや捨ててもいい歯ブラシを使って軽くこすり洗いしましょう。
風通しの良いところでしっかり乾燥したら完了です。
オキシクリーンで加湿器掃除するときの注意点やポイント
金属・アルミニウム製の物は塗装がはがれてしまう恐れがありますので使用はできません。
オキシクリーンでの掃除が可能な素材かどうかは必ず確認しておきましょう。
オキシクリーンはカビや汚れ取りには効果的ですが、カルキの除去には効果を発揮しませんのでその点も理解しておきましょう。
また、漬け置き洗いを行う際は必ず手袋を使用するようにしましょう。
塩素系のハイターなどに比べて優しいとはいえ、やはり強い液剤であることに間違いはないので素手では手が荒れてしまう恐れがあります。
加湿器掃除は食器用洗剤でもできる!使える洗剤をご紹介!
加湿器の掃除は、ご家庭にある食器用洗剤でも行うことができます。
ただし、使用できる食器用洗剤には特徴があるため注意が必要です。
その特徴とは「クエン酸」が配合されている、ということ。
クエン酸配合の食器用洗剤であれば、加湿器の掃除にも使うことができますよ。
食器用洗剤にはクエン酸が配合されているものが多く販売されています。
クエン酸は加湿器以外にも様々な場所で役立つ成分です。
クエン酸が配合された食器用洗剤を常に使用するようにしていれば加湿器はもちろん、他の場所でも役立てることができそうですね。
ただし加湿器のタイプや、加湿器のパーツによっては使用できないタイプや箇所があります。
詳しくはお持ちの加湿器の取扱説明書を読んで確認して下さい。
使用してはいけない成分が必ず記載されています。
特にパーツごとで使えない成分があれば、掃除の際には使い分ける必要が出てくるので必ず確認しましょう。
食器用洗剤での加湿器の掃除の方法
加湿器を掃除する方法はつけ置きをするだけ!
とても簡単です。
細かな掃除の仕方を順を追って説明しますね。
1.加湿器を分解し、洗いたいパーツの埃や汚れなど手で落とせるものは落としておきます。
2.バケツにぬるま湯を入れ、そこに食器用洗剤を入れましょう。
洗剤はしっかり泡立つくらいに入れましょう。
3.ぬるま湯の中にパーツを入れて漬け置きします。
漬け置く時間は30分程度が目安です。
4.水道水で洗い、しっかり水分をふき取りましょう。
つけ置いても汚れが落ちない場合は、つけ置く時間をもう少し延ばしてみて下さい。
加湿器のタンクやフィルターをカビさせない普段のお手入れって?
加湿器の内部にカビがはえたまま使っていると、室内にカビや雑菌をまき散らすことになります。
乾燥対策・予防のために使用している加湿器で悪影響を受けるなんて絶対に避けたいですよね。
日頃から、加湿器をカビさせないお手入れ方法をご紹介しますね。
給水タンクのお手入れ方法
水がなくなり入れ替えるたびに、台所用洗剤で洗いましょう。
水垢の防止にもなります。
水の減りが遅い、交換頻度が少ない場合もあると思いますが、給水タンクの中では、目に見えない雑菌やホコリがたくさんあります。
水がなくならなくても、できれば2日最悪でも1週間に1度は給水タンクを洗い、水を入れ替えましょう。
フィルターのお手入れ方法
給水タンクの掃除のついでに、フィルターの確認もしましょう。
汚れがあったら放置せずにそのつどクエン酸やワイドハイターで掃除をしましょう。
こまめに掃除することで、カビの発生を抑えることができます。
その他の注意点
掃除後にしっかり水分を拭き取ること、水気を残さないこと、が加湿器のカビ対策の大事なポイントになります。
特に、シーズンオフでしばらく使用しないので掃除をする、という場合はこのポイントは欠かせません。
水分が少しでも残っているとカビの発生の原因となります。
せっかく掃除をしてもその掃除が原因でカビが発生してしまっては意味がありませんよね。
シーズンオフ時の掃除に関してはポイントがもう1つあります。
それは、掃除後の保管場所です。
なるべく湿気の少ないところに保管するようにしましょう。
湿気の少ない場所を見つけるのはなかなか難しいものだと思いますので、湿気取り(除湿剤)の傍に保管するのがおすすめですよ。
加湿器のピンクカビを掃除する方法はこちら!
加湿器のピンクカビ掃除には「重曹」を使うのが効果的です。
カビは基本的に強いアルカリ性のもとでは生きられないからです。
セスキ炭酸ソーダや消毒用エタノールでふき取って除菌するとなおいいですね。
以下、ピンクカビを根っこから撃退する掃除方法です。
ピンクカビの掃除方法
加湿器のピンクカビには、「重曹」が効果的です。
重曹は熱を加えると洗浄効果が高まり、カビ退治に役立ちます。
1.加湿器の中の状態を確認する
加湿器にはホコリなどといったピンクカビの栄養になるものが含まれているので、掃除をしないとどんどん増えてしまいます。
まず加湿器を開けてみて、中の様子を確認してみましょう。
ぬめりがあったり、出てくる蒸気がカビ臭かったりすると掃除のサインです。
特にフィルターは定期的に掃除しないとカビの温床になるので、定期的に確認しておきましょう。
2.重曹水を沸騰させる
水1Lに対して重曹60gほどを目安に混ぜ、鍋かレンジで温めます。
3.重曹水を冷ます
手で触れるくらいの温度になるまで放置し、冷めるのを待ちます。
4.部品を外す
加湿器を分解し、受け皿やフィルター、タンク、細かいパーツなど、汚れが目立つ部品をすべて外します。
5.つけおき洗いする
シンクや洗面器などに重曹水をため、外した部品を30分ほどつけおき洗いします。
6.すすぐ
重曹が残らないようによくすすぎ乾燥させ、元通りに取り付けて完了です。
しっかりと乾かすことで、ピンクカビが繁殖しにくい環境へとリセットします。
加湿器のピンクカビの予防方法を紹介!
加湿器にピンクカビができないようにするコツは、「水をキレイに保つ」ことです。
また、水滴が残っているとピンクカビが発生しやすくなるので、加湿器を使わないときは掃除をきれいにして水滴を残さないことがポイントです。
以下、予防方法をピックアップしてみました。
こまめに水を入れ替える
ピンクカビは、水分がある場所に発生します。
一番有効な対策法は、こまめに給水タンクの水を変えて清潔に保つことです。
長い時間給水タンクの水を交換せずに使い続けてしまうと、汚れが発生するだけではなく、水の中に菌が繁殖してしまい、部屋中にその菌をばらまいてしまうことになります。
できれば毎日、少なくとも2〜3日に1回は使い切っていなくても水を交換しましょう。
使わないときは水を入れない
加湿器を毎日使っていれば、水が無くなるため頻繁に取り換えることになりますが、外出をしていた、雨が降っていたなど、長時間利用しない場合は、水が古くなってしまいます。
使わない時は、給水タンクの水を捨て、乾燥させておきましょう。
必ず水道水を使う
加湿器のタンクに、「浄水」や「ミネラルウォーター」を入れる方もいるようですが、加湿器にはカルキで殺菌してある水道水が最適なんですよ。
浄水器を通した水やミネラルウォーター、井戸水などは、カビや菌が繁殖する元となります。
加湿器には使わないでくださいね。
吸気口をキレイに保つ
加湿器には、空気を吸い込む「吸気口」と呼ばれる穴があるタイプのものがあります。
吸気口が汚れているとそれだけ内部も汚れやすくなるので、定期的にティッシュなどで拭き取りましょう。
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まとめ
加湿器の掃除にハイターは使えます。
ただし、パーツごとに使える液剤の種類がことなるため注意が必要です。
給水タンクは塩素系のハイター・フィルターは酵素系ハイターを使って掃除しましょう。
またオキシクリーンでも掃除は可能です。
ただしカルキを落とすことはできないので注意しましょう。
その他にはクエン酸が配合された食器用洗剤でも掃除することができますよ。
オキシクリーンも食器用洗剤も、どちらも漬け置きして洗い流すだけで簡単にお手入れができるのでおすすめです。
また加湿器内部にカビを発生させないために日頃からこまめに掃除をし、給水タンクの水を入れ替えましょう。
加湿器のピンクカビの掃除は、「重曹」を使用した方法がおすすめです。
ピンクカビは厳密に言うとカビではないのですが、放置すると黒カビが発生する原因となります。
タンクの水は必ず取り替えるようにし、市販の洗剤やクエン酸、重曹を利用してこまめに掃除しましょう。
今回ご紹介したように、加湿器の掃除は簡単に行うことができます。
面倒に思わずぜひ定期的に掃除をするようにして下さいね。