お彼岸のお供え物に添える手紙はシンプルにわかりやすく書くのがベストです。
お供え物に添える手紙は「一筆箋1枚」が推奨されるので、「拝啓」「敬具」などの言葉や、時候のあいさつも不要なので、簡潔にまとめるのが良いですよ。
伝えたいことが多すぎて一筆箋1枚でおさまりきらないという人は、お供え物に添えるものとは別に手紙を書きましょうね。
この記事では、お彼岸のお供え物に添える手紙の文例と注意点を解説していきます。
またお彼岸のお供えを送る場合だけでなく、自分の実家でのお彼岸マナーについてもあわせて解説しますので是非参考にしてみてくださいね。
- お彼岸のお供え物に添える手紙の文例をご紹介!
- お供え物に添える手紙の注意点とは?
- お彼岸は自分の実家でもお供えの持参が必須なもの?
- 実家へのお供えはどんな品物がいい?熨斗や表書きはどうする?
- お彼岸には自分の実家にもお香典を包む?相場は?
- 自分の実家にお香典を包むとき気を付けたいマナーって?
- まとめ
お彼岸のお供え物に添える手紙の文例をご紹介!
お彼岸のお供え物に添える手紙はシンプルにわかりやすく書くと良いですね。
文例としては
「お彼岸にあたり、心ばかりの品をお送りいたします。
ご仏前にお供えください。」
この程度の短い文章で問題ありません。
長々と書いたほうが良いのではないかと思いますが、あくまでもお供え物がメインになるので添える手紙は一筆箋が推奨され、長々と書く必要はありません。
短い文面のほうが失礼にあたるのでは?と思っていたのでとても意外ですし、手紙を書く負担が減るので良いですね。
2.3枚と手紙を書くことは、鬱陶しく感じられ、逆に失礼になってしまう可能性があるので注意してくださいね。
遠方だとお彼岸などの法事以外に会う機会がないので、積もる話があり、ついつい長く手紙を書いてしまいたくなるかもしれませんが、グッとこらえましょう。
もしも「たくさん伝えたいことがある!」という人はお供え物とは別に、便箋と封筒を用意して手紙を書きましょうね。
先ほどお伝えした文例だけだと「なんだか物足りない…」「簡潔すぎて失礼では?」と思う人は「皆様、どうぞご自愛くださいませ。」という文を最後に加えてみてはどうでしょうか。
相手の体調を気遣う言葉を書けば、短い文章ながら相手のことを思いやる気持ちが伝わりますね。
お供え物に添える手紙の注意点とは?
お供え物に添える手紙はシンプルかつわかりやすく書くことが大切なので「一筆箋1枚」に書きましょう。
一筆箋は便箋と違い、時候のあいさつ、形式ばった言葉は書かず「拝啓」「敬具」などの「頭語」と「結語」も不要ですし、文頭を一文字下げる必要もありません。
一筆箋というと書き慣れない人もいると思いますが、軽くメッセージを送るという気持ちで書くと良いですよ。
頭語の代わりに相手の名前を、結語の代わりに自分の名前を書くと、受け取った側が誰からのお供え物かわかりやすいですね。
便箋は封筒に入れる必要がありますが、一筆箋はその必要はなく直接、品物の上にのせて梱包し発送しても問題ありません。
横書きの一筆箋も売っていますが、縦書きで線が入っているものを選ぶと綺麗に書きやすいですよ。
無地もしくは季節の絵柄が入ったものやシンプルな花柄の一筆箋が無難で良いですね。
文章を考えるときの注意点ですが、死や不幸を思わせるような言葉や重ね言葉は避けて書くようにしてくださいね。
一例を紹介します。
・四=死
・九=苦
・度々
・ますます
・引き続き
・くれぐれも
特に「くれぐれも体調にはお気をつけください」「引き続き暑いので…」などと使ってしまいがちですが、お供え物に添える手紙では避けるほうが無難でしょう。
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お彼岸は自分の実家でもお供えの持参が必須なもの?
嫁ぐと自分の実家、旦那さんの実家でのお彼岸の際はどのようにふるまうのか悩んでしまう人もいるかもしれません。
基本的には旦那さんの実家でも、自分の実家でもお供え物は持参しましょう。
そもそもお彼岸とはどのようなものなのかおさらいしていきますね。
お彼岸は春と秋の年二回、春分の日と秋分の日とそれぞれの日と前後3日間の期間を指します。
今年はコロナの影響も怖いので、あえて期間をずらしている人も多いかもしれません。
お彼岸の時期には実家へ帰省し、お仏壇に手を合わせたりお墓参りに行ってご先祖様を偲びます。
ご先祖様を偲ぶのですから、基本的にはお供え物は持参すべきです。
「今までしなかったのにハズカシイ…。」なんて思わずに、きちんとお供え物を持っていけばご両親も喜んでくれますよ。
実家へのお供えはどんな品物がいい?熨斗や表書きはどうする?
実家へのお供えにおすすめのものや相場って?
お供え物を持って行った方がいいことはわかりましたが、どのようなものを持参すればいいのでしょうか。
お供え物に関しては、「これ!」といった決まりがありません。
しかし一般的には以下のものが多くお供え物とされているようです。
・お菓子
・生花
・故人が好きだったもの
・お酒やジュース
・お線香やろうそく(贈答用)
親戚が多く集まるお家では、お供え物がかぶってしまうかもしれません。
その場合は、事前に旦那さんやお義母さんに相談し、持っていくものがかぶらないようにしましょう。
食べ物の場合は結局そのお家の人が食べることになりますので、日持ちのするものや実家のご両親が好きなもので選ぶというのもいいと思います。
もしお供え物を聞いたとき何もいらないと言われれば、ちょっと良いお線香やろうそくを渡すとうれしいと思います。
ろうそくやお線香は必ず減っていく消耗品ですので、もらって迷惑にはなりません。
また、お供え物の相場は2~3千円が一般的です。
あまり高価なものにするとかえって申し訳ないと思われてしまいますので注意しましょう。
熨斗や表書きは必要?
熨斗紙や表書きが必要なのかどうか悩む人もいますが、わからない場合は掛け紙をつけておきましょう。
渡したときの両親の反応で、かしこまった形式が苦手そうだなとおもったら、次回より外すようにすればいいと思います。
熨斗と掛け紙の違いが判らないという人もいるかもしれません。
熨斗は贈答用として使用されるもので、羽子板のマークのような模様が結びの右上についているものを指します。
↓熨斗の見本
熨斗の模様が印字されておらず、白黒で結切りのものが掛け紙ですので、こちらを使用します。
↓掛け紙の見本
表書きは上部に「御供」、下に「旦那さんの名前」を書きます。
自分の実家の際は名字が異なるのでフルネームで名前を書くようにしましょう。
お彼岸には自分の実家にもお香典を包む?相場は?
自分の実家にお彼岸で帰省する際には、3000円もしくは5000円のお香典を包みましょう。
いくら実家とはいえ、何も持参しないのは印象が悪くなってしまう可能性がありますよね。
年配の方だと昔からのしきたりを大切にする方も多いですし、事前に「お香典は不要」と言われていない限りは、お香典を用意して損はないでしょう。
お彼岸ですから、故人との思い出話をするなどの故人を偲ぶことに時間を割きたいのに、揉め事が起きたり、どちらか一方がモヤモヤした気持ちにはなるのはとても残念ですよね。
金額について3000円もしくは5000円とお伝えしたので「あいだをとって4000円は?」と思う方もいるかもしれませんが、「4」は「死」を連想させてしまうので避けましょう。
ちなみに「9」は「苦」を連想させるので、弔事の際にはNGということも覚えておくと良いですよ。
もしご実家から「お香典は不要」と言われた場合は、お供え物を持っていきましょう。
お供え物も3000~5000円のものを用意すると良いですね。
お彼岸といえばおはぎですが、おはぎでなくても構いません。
故人を偲ぶことが目的なので、故人が生前好きだったものを選ぶと良いでしょう。
お彼岸に大人数集まるのであれば、たとえ余っても分けて持ち帰りやすい個包装のものや、生ものではなく日持ちがするものを選ぶと良いですね。
自分の実家にお香典を包むとき気を付けたいマナーって?
地域や各家庭によってさまざまなマナーがありますが、共通の気を付けたいマナーは以下のとおりです。
・何枚かお札を入れるときは、向きを揃える
・弔事の際、新札はNG
・「御仏前」白黒、結びきりの不祝儀袋
お札の向きを揃えるのはわかりますが、新札はNGなんですね。
慶事では新札が常識なので、冠婚葬祭全般、新札が当たり前だと思っていました。
「新札を用意してしまった…」という方は、お札を半分に折って、折り目を付ければ問題ありませんよ。
折り目をなくすことは不可能ですが、折り目を付けるのは簡単なので、新札を用意し忘れたときに比べて楽ですよね。
次に、お札を包む袋ですが「御仏前」と結びきりが印字されている白黒の「不祝儀袋」を使用してくださいね。
関西では黄白を使うこともあるようですが、地域によって色が違うなんて驚きですね。
いざ、不祝儀袋を買いに行って、「御霊前」と「御仏前」があったら迷ってしまいますよね。
正直、私も違いを知りませんでした。
「御霊前」は四十九日前に使うものなので、お通夜やお葬式の際にお香典を包むときに使用します。
これでお彼岸のお香典の不祝儀袋を買いに行った際は、迷わず「御仏前」の封筒を選ぶことができますね。
表書きには、奥様の実家にお香典を包むときは旦那様のフルネームを書きましょう。
旦那様の実家にお香典を包むときなど、姓が同じであれば、下の名前を書くだけで問題ありませんよ。
あとの細かいマナーは住んでいる地域や各家庭の風習によって異なるので、確認してみてくださいね。
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まとめ
コロナの影響で法事が縮小されることも多く、そんなときに贈るお供え物に添える手紙は、一筆箋でシンプルかつ簡潔に書くと良いですよ。
失礼のないよう「拝啓」「敬具」などの「頭語」と「結語」を書くのがマナーだと思いがちですが、それらは書く必要はないですし、時候のあいさつも不要です。
あくまでも「お供え物に添える手紙」を意識して書きましょう。
しばらく会っていない相手にたくさん伝えたいことがある場合は、別で手紙を書くと良いですね。
実家にいたころは両親がなんでもしてくれたので特に気にしていませんでしたが、結婚して帰省するとなると、お彼岸ひとつとってもどのようにしたらいいか悩むようになると思います。
基本的には旦那さんの実家でも自分の実家でもお供えの品は用意するようにしましょう。
熨斗紙は、掛け紙を使用し、白黒の結切りに表書きを書くようにしましょうね。
お家によってはそんなにかしこまって渡さなくていいと言ってくれるお家もあります。
どちらかわからない場合は上記の形式で用意して、次のタイミングでは外すようにと臨機応変に対応しましょう。
法事に関するマナーってわからないことだらけですし、頻繁にないので忘れてしまうこともあり、親や友人に聞いて「こんなことも知らないの?」と思われるのも恥ずかしいので聞きにくいですよね。
「誰にも聞けなくて困っている…」というときにこの記事がお役に立てば嬉しいです。