お弁当にカレーはアリですが、食中毒対策をしっかりした上でお弁当作りをしてください。
どういう条件で食中毒菌が発生しやすいかを把握したうえでカレーのお弁当を楽しみましょう。
また、持ち運びでカレーはこぼれやすいのでカレー弁当の詰め方は気を付けなければなりません。
この記事では
・カレーのお弁当の食中毒対策
・ウェルシュ菌の増殖について
・カレーのお弁当の詰め方
などについてお伝えしていきますので、お弁当に前日の残りのカレーを持って行きたいと
考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
カレーをお弁当に持って行きたいけど食中毒の危険性って?
カレーをお弁当に持って行きたいなら食中毒対策をしっかり行いましょう。
前日に作り置きしたカレーをお弁当にするというパターンがほとんどだと思います。
鍋で常温のまま置いておくと、ウェルシュ菌という食中毒菌が2,600万個にも増えます。
この菌はカレーやシチュー、ビュッフェ形式のような作り置き食材に増殖し、これらを食べて食中毒を引き起こす事例が多いです。
作り置きカレーをお弁当にするなら調理後速やかに小分けにして10℃以下に冷却し保存しましょう。
小分けにすることで酸素が行き渡り菌の増殖を抑えることができます。
ウェルシュ菌は100℃で6時間加熱しても死滅しない非常に熱に強い菌です。
43℃~45℃で最も増殖しするので熱いうちに速やかに冷却すれば菌の増殖を最低限にすることができます。
調理したら小分けし冷蔵庫か冷凍庫に入れることを習慣にしましょう。
学校や職場で電子レンジを使用できるならフリーザーバッグに入れて冷凍し、弁当にはそのまま持って行っていくのも手です。
また、カレー粉からカレーを作ることもおすすめします。
防腐効果のあるスパイスのターメリック(ウコン)が腐りにくくしてくれます。
いつものカレーにターメリックを加えてもいいです。
また、よく混ぜなから調理すると酸素との接触を増やして菌の増殖を抑えられますよ。
カレーをお弁当に!正しい持って行き方のコツを伝授
カレーのお弁当の食中毒対策はある程度分かっても、持って行き方に気を付けないとこぼれてしまう可能性が高いです。
まず、お弁当箱に詰めるときの工夫を紹介します。
ご飯でカレーをサンドする
ご飯を薄めに敷きカレーをのせ更に薄めにご飯をのせます。
ご飯が多くなりがちなので薄めに敷くことをおすすめします。
オムカレーにする
お弁当箱半分にご飯を入れ、もう半分のスペースに薄焼き卵を敷き中にカレーを入れ、卵でカレーが見えなくなるように包みます。
他の具材を間に入れる
お弁当箱にご飯を詰め、薄焼き卵やスライスチーズをのせ、その上にカレーを入れラップで覆いしっかりフタをします。
ご飯にカレーがしみこまない工夫でもあります。
小分けに冷凍したカレーをそのまま持っていく
学校や職場に電子レンジがあれば、冷凍のまま持っていくのもいいでしょう。
ご飯はもちろん別でお弁当箱に入れてくださいね。
フリーザーバッグでも漏れる可能性があるので、ポリ袋で2重にして入れていくと大丈夫です。
スープジャーやキャリーランチボウルを使う
ご飯とカレーを完全に分けて持っていけるし漏れる心配がほどんどないので食中毒対策も漏れ対策もバッチリです。
また、可能であれば殺菌や防腐効果のある食材を一緒に入れると食中毒対策が一層強化できます。
梅干し、大葉、生姜などは特に夏場に使いたい食材です。
お弁当箱に詰め終えたらお弁当袋に入れて、箱の周りに保冷剤や冷凍したゼリーを入れます。
夏場は特に温度管理に気を付けてくださいね。
まとめ
お弁当にカレーを持って行くのは大丈夫ですが、食中毒対策をしっかりやってください。
カレーはウェルシュ菌という食中毒菌が発生しやすいため、調理した後熱いまま速やかに冷却することで菌の発生を極力抑えることができます。
一晩常温で寝かせたカレーにはウェルシュ菌が2,600万個にも増殖します。
調理時はよくまぜて、小分けにして冷蔵か冷凍保存してくだいね。
また、お弁当箱に詰めるときはカレーがこぼれないように工夫することが大事です。
ごはんの間にカレーを入れてサンドイッチのようにしたり、薄焼き卵でカレーを包んだりして漏れを防ぐことができます。
冷凍したままのカレーをそのまま持っていき、食べるときにレンチンするのもいいでしょう。
フリーザーバッグでも漏れる可能性はあるので入れるポリ袋を2重にするなど対策をしてくださいね。